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俵屋旅館の口コミ・宿泊記

1位

俵屋旅館

〒604-8094 京都府京都市中京区麩屋町通姉小路上る中白山町278
1位/257件中 - 京都の旅館
俵屋旅館
〒604-8094 京都府京都市中京区麩屋町通姉小路上る中白山町278
TEL: 075-211-5566
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口コミ

この口コミは宿らん調査員が投稿しました。 宿らん調査員とは?
4.8 に投稿 獲得票数:10 投稿者: koroうさ
2016年1月頃にカップルで滞在 この口コミに投票する
京都の伝統と、極上の美意識に触れることができる宿

1月の初旬の平日に宿泊しました。部屋はJTBを通して予約する形になっている旧館1階「寿の間」で2名1室1人あたり55,891円でした。

柊家と俵屋が向かい合う情緒ある通りから、さらに引き込まれた路地のような玄関に伺うと、下足番の方や番頭さんが次々に歓待してくださいます。そのまま番頭さんがお部屋へと案内してくださいました。

宿に入った途端、独特の世界観に引き込まれます。明治時代に建てられた旧館の廊下は迷路のように入り組んでおり、坪庭に飾られた餅花をはじめ、正月の設えが暗い館内に浮かび上がっています。「寿の間」は短い渡り廊下の先にありました。

こちらの部屋は8畳の和室一間+一畳の書斎がついた間取りです。旧館一階のお部屋の中では狭めの部屋なのですが、三和土もついており、コンパクトに俵屋の客室の特徴が揃っているお部屋です。存在が分からないほどに磨かれたガラス越しに見える庭は、緑が迫ってくるようです。低く剪定された椿が広がり、沢山の蕾を付けていました。緑が豊かな宿は「冬の景色は寂しいのでは」と考えてしまうこともよくありますが、この部屋はこれからがベストシーズンと言えるかもしれません。

小さな引き戸から入る書斎スペースは2名が座れる堀ごたつ式になっており、和紙でできた小さな照明がよい空気感を作り出しています。足をおろすと床暖房になっており、居心地の良さのあまり、ひとたび座るとなかなか動けません。その他に三和土にも2人がけソファーがあります。和室での長時間滞在は足腰が辛くなってしまうこともありがちですが、庭を見ながら二人で腰掛けることのできる場所がいくつもあり、使い勝手よく感じました。これらの場所は元々あった踏み込みの部屋等を、現代人の生活様式の変化に合わせて改修した結果だとはおもいますが、そのどれもが後からとってつけたような見かけは一切なく、元からあった部屋の間取りにおさまって、とても美しい場所になっていました。

お正月の床の間飾りも古い巻物の断簡の掛け軸や、木彫りの梅の花の彫刻、鶴の置物など、どれも素晴らしいもので手に取れてしまう場所にさりげなくあることに驚きます。各部屋の床の間飾りの月次表も、美術館で見るようなものが書かれており、どの部屋のものも見てみたい気持ちになります。

客室だけでなく、館内もすべてこのようにさりげなく美術品が置かれていますが、どれもその場所によく馴染んでいます。特に1階の「庭座」と呼ばれる待ち合いのような場所、「高麗洞」と呼ばれるライブラリー等、エアポケットのような場所の佇まいは、宿の女性亭主である佐藤年さんの優れた感性で完璧に設計・スタイリングされており、いつまで見ていても飽きませんでした。

お風呂は2畳ほどのスペースです。高野槙のお風呂は到着時には既にお湯が張られており、それが絶妙な温度で、地下水のお湯も非常にまろやかでした。お風呂場全体よくメンテナンスされており、木のお風呂で不快に感じるぬめりや黒ずみもほとんどありません。浴室の設計は壁からガラス窓が張り出すような形になっており、その部分から庭が見えるように工夫されています。このガラス窓は開けることもでき、お風呂につかりながら風を感じるのは清々しいものでした。アメニティはほとんどが俵屋オリジナルで、シャンプーやリンスは洗い上がりがしっとり、有名な石鹸は泡立ちがなめらか。大人っぽい香りで上質感があります。

就寝の際に用意される寝具はオリジナル開発されたものです。大変厚みのある固めのマットに、貴重なダウンを使用したとてもやわらかい掛け布団が載っています。近年は寝具にこだわる宿も多く、そのような宿の掛け布団とくらべると、すこしダウンの量が少なめに感じたのですが、この薄めに調整されたダウンの量と、大きめのとろけるような質感のカバー生地ががよく体に馴染み、軽過ぎるあまり夜中にふわりとどこかへ行ってしまうことも、暑過ぎて夜中に起きてしまうこともありませんでした。

夕食は全10品。全品大変美味しくいただきましたが、向附の鯛のお造りと穴子の薄造り、鯛の券織焼などが特に好みでした。とりわけ印象に残ったのは「煮物」で出していただいたお椀。蛤の蒸し物の上に薄氷に見立てた大根が載せられたものです。回りに張られた昆布の出汁の、ほんのわずかに載せられた塩味のおかげで、ふくよかな旨味がいつまでも余韻に残ります。今までいただいたお椀の中で最も薄味のものですが、京料理の深さを垣間みれたような気がして、忘れられないものとなりました。お酒は宿オリジナルの「俵屋」という日本酒をいただきましたが辛口の美味しい吟醸酒です。こちらの酒粕を使用したすっきりとした味わいの粕汁も夕食に出していただけました。

朝食は和定食をいただきましたが、メインの湯豆腐の他に、鮭か鰰とカレイのセットを選ぶことができます。夕食と同じく薄味の上質なもので、絶妙な焼き加減の焼き魚が美味しかったです。

接客は大変丁寧なものです。男衆の腰の低い温かな持てなし、客室係の方の所作の美しさ。到着後いただける絶品のわらび餅をはじめ、夕刊や朝刊、朝食前にいただける小ぶりのグラスにはいったジュースなど、ジャストタイミングで行われるおもてなしも見事でした。

今回の滞在では、若女将さんによるお茶席も体験できました。すこし緊張しましたが、お茶の作法などはわからなくとも楽しめる、和やかな席でした。薄明かりが差し込む小さな茶室は、館内の中でも、ひと際古びた風情が残された場所で、昔にタイムスリップしたような気持ちになりました。

儀礼や、お料理で、京都の伝統を知る事ができること。受け継がれた空間を、さらに居心地よくあつらえ直した客室で過ごせること。それらは職人さんの集積地帯である京都でなければ維持できないこと。一晩だけでも様々な発見がありましたが、あっというまに滞在時間が過ぎてしまいました。

全て違う設計の客室がどんなものだろうと想像すると、たった一泊ではこの宿の魅力のほんの一端しか味わっていないような気分になります。それだけではありません。いくつあるのかわからないほど多くの美術品、月ごとに変わる室礼・・・。国内外の著名人をはじめ、数多くの人々を引きつけて止まない理由を垣間見たような気がしました。

接客対応

男衆はにこやかで腰が低く、緊張を一瞬で解いてくださいます。客室係の方はすっとした所作の美しい方でした。

清潔感

どこも美しく清掃されていました。窓ガラスは職人さんによって存在がわからないほど磨かれ、水回りも完璧にメンテナンスされていました。

客室

広くはないのですが、よく手入れされた美しい庭が望めるので狭さを感じません。2人腰掛ける場所も何カ所かあり、居心地もとても良かったです。

食事

京都の地元の食材を、丹念な技で引き立てるお料理で、京都でしかいただけないものです。極めて薄味のお椀の旨味は忘れられないものとなりました。

コスパ

至る要素について人の手がかかっていることを思うと安く感じる程ですが、広々とした客室やお風呂の充実を求める方には不満が残るかもしれません。

立地

三条の繁華街に近く、徒歩圏内を歩いているだけで観光になります。

温泉・スパ 未評価

客室のお風呂はこぢんまりしており、温泉でもありませんが、お湯の温度、お風呂の設計・アメニティまで考え抜かれています。

備考・アドバイス

JTBで押さえている部屋は2室、旧館「寿」、または新館「竹泉」となります。両方とも金額は同じです。「竹泉」は土塀が間近に迫っているので眺望の抜けや明るさはありませんが、プライバシー感のある落ち着きのある客室です。

1月初旬でも楓が紅葉していました。年にもよるかとおもいますが、かなり遅めでも紅葉が楽しめそうです。

基礎化粧品はありませんので、持参の必要があります。

玄関 正月の設えエントランス。到着時には男衆がお出迎えしてくださいます。エントランスエントランスから坪庭の眺め坪庭向かいのディスプレイは北欧の椅子でした。坪庭 正月の設え坪庭の向うに小さなロビーがあります。「寿の間」への通路。左側は「富士の間」です。椿の生け花「栄の間」前の設え「寿の間」の玄関「寿の間」本間「寿の間」庭「寿の間」本間お着き菓子のわらび餅「寿の間」本間「寿の間」本間「寿の間」本間「寿の間」本間「寿の間」床の間飾り寿の間 掛け軸 「餅そなえ」銘無し 江戸中期 絵巻の断簡寿の間 床の間飾り 紅梅寿の間 床の間飾り 一刀彫鶴寿の間 香炉寿の間 テレビ三和土のソファー三和土冷水の入った水差しティーセット冷蔵庫の入った李朝の箪笥冷蔵庫の飲み物は無料です。硯寿の間 書斎スペース 右側はバスルーム書斎スペース 足元は床暖になっていました。書斎スペース書斎スペース。棚の中の本は俵屋関係の本が入っています。レターセット裁縫道具クローゼットクローゼットの下にシエスタマットが。ハンガーに香袋あり。浴衣はくつろぎ用と外出用がありました。就寝時の寝具ナイトウエア就寝時枕元に懐中電灯と時計を置いていただけます。洗面台俵屋オリジナルアメニティオリジナルタオル洗面台下ドライヤーバスルームバスルームには 湯温計がありました。窓から庭が見えます。窓も開けることができます。トイレトイレ夕食 お品書き日本酒「俵屋」 辛口のお酒です。夕食 先附 小吸物先附 黒豆 子持ち若布 海老艶煮 梅人参 豆慈姑 長老木小吸物 鯛摺り流し向附 鯛へぎ造り 平造り 穴子薄造り向附 鯛へぎ造り 平造り向附 穴子薄造り 中央は穴子の皮をパリパリに焼いたもの煮物 蛤真蒸 磯香仕立て 今回で一番印象に残りました鯛巻織焼 編笠柚子御凌ぎ 蕪蒸し 鼈甲餡掛け御凌ぎ 蕪蒸し 鼈甲餡掛け温物 鰤酒粕煮  厚揚げがとろけるようでした。強肴 錦和え食事水物 苺豆乳寄せ ブルーベリー夕食後の干菓子 とお茶目覚めのジュース朝食朝食 湯葉入り湯豆腐朝食 鮭の定食朝食 鮭  初めて見るようなおおぶり鮭の切り身朝食 カレイと鰰の定食朝食 カレイと鰰朝食 漬け物朝食 ちりめん山椒朝食 小松菜のおひたし朝食 人参のきんぴら廊下奥、三輪明神 志るしの杉玉 御簾屏風 左側はロビーロビー晩白柚 源氏絵羽子板 三代目伊東陶山作猿舞 松竹梅図小屏風ロビー図書室「高麗洞」図書室「高麗洞」八木明作 白磁酒器揃図書室「高麗洞」小ラウンジ「座庭」小ラウンジ「座庭」「座庭」横の餅花一月ですが、まだ紅葉が残っていました。17時から23時まで開く2階の「アーネストスタディ」「アーネストスタディ」ハンス・J・ウェグナー「ベアチェア」デスクの上にはMACBOOK茶室旅館内ショップ 俵屋オリジナル商品を販売しています。「アーネストスタディ」キッチン

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