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伝統旅館のぬくもり 灰屋

〒910-4104 福井県あわら市温泉2-205
伝統旅館のぬくもり 灰屋
〒910-4104 福井県あわら市温泉2-205
TEL: 0776-78-5555
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口コミ

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3.0 に投稿 獲得票数:5 投稿者: たび金魚認証済
2019年2月頃にカップルで滞在 この口コミに投票する
北陸で品格あるおもてなしを受ける、明治17年創業の老舗旅館

あわら温泉(芦原温泉)は、明治16年に偶然掘り当て開湯した温泉郷で、今回宿泊した灰屋は、その翌年宿を構えた創業135年の老舗旅館です。

2月の平日に、早割プランで8階建てのタワー棟「十楽」の部屋を予約して、2名2食付き28,000円ほど(税サ込)+入湯税300円で宿泊しました。

今回はJR芦原温泉駅から宿の送迎を利用しました。改札口にスタッフが待っていて、荷物を持っていただき車へ案内されました。宿までは15分ほどですが、スタッフはとても気さくな方で、あわら温泉や宿の歴史などを教えていただきました。灰屋という珍しい名前は、初代当主が西陣織の彩色に使う上質な灰を商っていたことに由来するそうです。

宿に到着すると、明治17年の創業当初の面影を再現した、立派な瓦葺の玄関が目を引きます。玄関先に待機していたスタッフに導かれて建物に入ると、ロビーでは若女将にお出迎えいただきました。フロントでは鍵を受け取るだけで、仲居さんが荷物を持って部屋まで案内してくれました。

宿の敷地は広く、宿泊棟はいくつもの建物からなっています。数棟の離れを渡り廊下でつないだ松風庵は、日本庭園を望む数寄屋造りの客室で、露天風呂つきの部屋もあります。この他4階建ての観月亭や8階建ての十楽棟などがあり、客室は全50室です。

ラウンジ周辺には大理石が使われ、福井伝統の「越前和紙」を使った照明など上質な造りが見られます。ラウンジには飲用できる源泉水もありました。また館内には明治から昭和初期にかけての宿の資料や、若槻禮次郎元首相など著名人の書が展示されていました。

案内されたのは十楽棟の6階にある部屋で、本間10畳に4畳ほどの広縁がありました。広縁には広い窓が2方向に開け、遠くに雪を頂く両白山地の山々が望めます。仲居さんにお茶を淹れていただき、記帳をしました。仲居さんは笑顔で感じのいい方ですが、説明は簡単でプラン特典だった貸切風呂の案内がありませんでした。

館内や客室は年季がはいり、建具や家具の傷も目に付きますが、清掃はキレイにされていました。洗面には男性化粧品がありますが、女性用はありません。このほか歯ブラシと使いまわしのヘアブラシしかありませんが、カミソリや化粧品類は大浴場に用意してありました。隣の部屋の声も聞こえず、静かに過ごすことができました。

大浴場は「陽だまりの湯」と「木もれ日の湯」があり、翌朝男女の入れ替えがあります。陽だまりの湯の方が広く、曲面を描いた天井には、割ったタイルをはめ込んだ独特の意匠が施されています。寝湯があるほか、庭園露天風呂には湯船がふたつありました。もういっぽうの木もれ日の湯は、内風呂こそ小さめですが、湯滝の落ちる露天の岩風呂が用意されています。温泉は敷地内にある自家源泉の弱食塩泉で、循環併用掛け流しでした。両方の脱衣場には岩盤浴もあり、空いていれば自由に使うことができます。フェイスタオルが少しだけ置いてあるのですが、翌朝なくなっていたので補充はこまめにされていないようでした。

有料の貸切風呂もあって、1回40分利用できます。予約した時間になると、新しいバスタオルを持った仲居さんが部屋まで迎えに来るので、フェイスタオルのみ持参します。貸切風呂としては広く、内風呂の他に4人分の洗い場と塀に囲まれた露天風呂、サウナと水風呂までついていて、脱衣場には洗面が3つありました。

朝夕は食事処「彩月」の個室でいただきました。こちらは近年改装され、組子や越前和紙が使われた内装は、明るく高級感がありました。

料理は八寸や蟹があらかじめセッティングされていて、後はその都度運ばれます。ただし初めに用意された料理を食べ終わる前にお造りが運ばれ、しばらくすると蟹グラタンと甘えびの唐揚げが運ばれたため、お造りを後に回して、温かいグラタンと唐揚げを慌てて食べました。逆に、しばらく料理が運ばれず手持ちぶさたになることもありました。お客さんの食べるペースではなく、調理の都合で運ばれて来るように感じます。また、蟹料理の後は手が汚れるので、お絞りの交換があればよかったです。

料理は、福井の郷土料理「ぬた」をアサリに和えた先付で始まり、八寸の「へしこ」も福井県若狭地方の鯖の糠漬けで、独特の風味を楽しみました。酒麹鍋は麹が効いたほのかに甘い味付けで、ぶり大根も甘辛い煮汁が染みて、とても美味しかったです。しかし料理全体では意外性が少なく、何か華のある料理や印象に強く残るひと皿があればよかったと思いました。

朝食はご飯と味噌汁以外あらかじめセッティングされていますが、北陸の温泉地や旅館の朝食に必ずといっていいほど出てくることから「温泉カレイ」と呼ばれる笹カレイの一夜干しは、自分で焼いていただきます。味付けもちょうどよく、とても美味しかったです。全体的に料理は素朴な味わいで、美味しくいただきました。

滞在中、特に印象に残ったのは宿のスタッフたちです。仲居さんは、翌日別の方が担当されましたが、前日の方から申し送りをされていて、すぐに会話が弾みました。上質な雰囲気のフロントスタッフや、襖を閉める仲居さんの所作など、宿泊客を特別な気持ちにしてくれます。宿を後にするときも若女将やスタッフ数人が、車が見えなくなるまで手を振ってくださるなど、心地よい余韻がのこる滞在になりました。老舗旅館ならではの品格に触れてみたいという方にお勧めの宿だと思います。

接客対応

みなさん物腰が柔らかく、とても丁寧な対応です。若女将自らお出迎えとお見送りもあり、品格と上質感ただよう接客でした。

清潔感

部屋の隅に若干ホコリはありますが、概ね清掃はキレイにされていました。

客室

部屋はタワー棟の「十楽棟」にある角部屋でした。室内は老朽化もあり、家具や備品に傷も見られますが、窓が広く取られ、2人にはゆとりのある部屋でした。

食事

朝夕とも食事処の個室でいただきました。夕食は地元料理もありますが、魚料理が多く印象に残るものは少なく感じました。朝食もおいしくいただきました。

コスパ

客室は古いですが広く、上質な接客を受けられるなど、価格相応の満足感がありました。

立地

JR芦原温泉駅からホテルの送迎を利用できます。宿はひなびた温泉地の中心にあり、東尋坊へは車で15分ほど、永平寺は45分ほどです。

温泉・スパ

宿の自家源泉は弱食塩泉で、循環併用で掛け流されていました。広い内風呂と石の組まれた露天風呂の他、岩盤浴もあり、化粧品類やアメニティも揃っていました。

備考・アドバイス

Wi-Fiが利用できますが、利用した客室は電波が弱く、圏外になることも多く、使いづらかったです。

JR芦原温泉駅からの送迎は事前予約が必要です。

宿から2分ほどの場所にある和菓子の浅野耕月堂は、耕月堂プリンと松乃露のふた品だけのお店です。どちらもたいへん美味しいです。

最寄りの「あわら湯のまち」駅前にある足湯は、今まで見たこともないほど立派な建物で、隠れた人気スポットです。

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