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桃山温泉 月見館

〒612-8034 京都府京都市伏見区桃山町泰長老160-4
桃山温泉 月見館
〒612-8034 京都府京都市伏見区桃山町泰長老160-4
TEL: 075-611-0284
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口コミ

この口コミは宿らん調査員が投稿しました。 宿らん調査員とは?
2.6 に投稿 獲得票数:12 投稿者: たび金魚認証済
2018年7月頃にカップルで滞在 この口コミに投票する
宇治川のほとりに佇む昭和初期の質素な旅館で、京料理を楽しむ

宇治川のほとりに建つ伏見の月見館は、昭和12年(1937年)創業の旅館です。7月の平日に2名2食付き36,760円(税サ込)+入湯税300円で宿泊しました。

木造3階建ての建物は国の登録有形文化財に指定され、玄関側は入母屋造りの屋根に千鳥破風が二連並ぶ威風堂々とした姿です。いっぽう宇治川に面した客室側は、窓を連続させた古い旅館造りで、ノスタルジーを誘います。

玄関の外には細長い木造の船が展示してありました。後で聞いた話では、江戸時代に伏見から大阪まで人や物資を運んだ三十石船を再現したものだそうです。

玄関に入ると、ニコニコした、感じのいい女性スタッフに迎えられ、椅子に座って記帳しました。その間に、仲居さんが荷物を部屋に運んでくださいました。ロビーは外観ほどレトロな雰囲気はありませんが、広いながらも余計な装飾を排した質素な造りになっていました。

客室は全8室で、客室半露天風呂・トイレ付など料金によって異なります。予約したのは一番安いトイレなしの一般客室で、本館1階の一番奥にある8畳+4.5畳の「百合」に案内されました。角部屋だったため、洗面のある回り廊下がついていました。部屋に通されると、仲居さんがお茶と女将さんお手製のシフォンケーキを運んできました。このとき施設の説明を受け、食事の時間を決めました。

客室内は幾度か改装されているようで、昭和中期以降の一般的な旅館風の内装です。洗面は比較的新しいようですが、客室は全体的に年季が感じられ、壁の傷や壁紙の剥がれが見られました。室内は概ねキレイに掃除されていますが、障子の格子にはホコリが積もり、部屋の隅にもホコリが残っていました。客室アメニティは歯ブラシ、ヘアブラシ、ヒゲソリで、ポーラの基礎化粧品類が置いてあります。

窓の外には宇治川の土手があり、その上をしばしば通行人が通るため、客室内が見えないよう常に障子を閉めて過ごしたことが残念です。また宇治川に面した窓は、建物の外観を損ねないよう木製の窓枠が使われていて、この時期は隙間から虫が入るため、電子蚊取り器を使いました。

共用のトイレは本館1階に数か所ありますが、もっとも広い男女別の共用トイレでは流す水が濃い赤錆のような色で、気持ち的に使用できず別のトイレを使いました。

館内では古い建物の臭いも気になります。廊下はエアコンがついておらず、蒸し暑かったです。唯一、大浴場前の廊下のみエアコンが動いていましたが、夕食後には止まっていました。また大浴場の脱衣場のエアコンも夜は止まっていて、館内は客室以外蒸し暑かったです。

お風呂は男女別の大浴場が1階にあります。利用時間は夜11時までで、翌朝は7時半からです。お風呂場は女湯の方が広いですが、この日は女性客が多かったせいか、男女の入れ替えはありませんでした。脱衣場のドライヤーは1台で、シャワーキャップと基礎化粧品類のほか、フェイスタオルが置いてありました。女湯の露天風呂に大きな蜘蛛の巣があったのは残念でした。

露天風呂は塀で囲まれていて景色はありませんが、植えられた緑を眺めながら入れます。お湯は宿が昭和30年代に掘り当てた弱アルカリ性冷鉱泉で、温度が低いため加温したうえ循環ろ過しています。薄っすらと黒味がかったお湯は、ふわりと温泉らしい香りがして、よく温まりました。

宿にはロビーに隣接して郷土の資料室があります。豊臣秀吉が建立した伏見城(1596-1619)の金瓦と伝えられる御香宮神社の瓦が展示さるほか、三十石船の資料や、幕末に起こった鳥羽伏見の戦いの解説など、時代の波に翻弄された伏見の歴史に触れられました。

夜は部屋食で、宿と三十石船が行き来する宇治川を描いた版画の紙の上に料理が並べられました。八寸には女将さん直筆のイラストが描かれた紙がかけられ、炊き合わせまで次々に運ばれます。仲居さんは料理の説明のみならず伏見や宇治周辺の地域に詳しく、配膳の合間にお話を聞けるのは楽しかったです。また、食事の途中に女将さんが来られ、丁寧に挨拶していただきました。

先付の帆立の胡麻和えは胡麻のほのかな甘味で、料理への期待が高まる美味しさでした。お造りは脂ののった上質な鮪で、お吸物の海老新丈はとても上品な味でした。ジュンサイの入った海老新丈や鰊茄子の冷製の炊合せは、夏らしさを感じられました。また、たで酢をつけていただく鮎の塩焼きには、珍しくたでの葉が添えられていました。一般的なたで酢はたでの苦味が特徴ですが、これは苦味がほとんどなかったです。料理はどれも美味しく、とても満足できました。

翌日は2階の60畳ある大広間「桃山」で朝食をいただきました。お粥と赤だしは温かいものが運ばれますが、焼き鮭などはもともと置いてあり冷めていました。生姜の添えられただし巻き玉子は、出汁がとても美味しかったです。ちりめん山椒は薄味で、じゃこ(シラス)の風味が引き立って、お粥によく合いました。お粥の他に白米のご飯も用意されていたのは嬉しかったです。

食事の際に部屋の布団を上げるか確認があったのでお願いしましたが、食後部屋へ戻るとタオル類も回収されていました。タオルは洗面などでも使うので、回収の有無を確認していただきたかったです。

スタッフはみなさん温かく気さくな方々で、とても親しみのある接客でした。館内は古く部屋によってはトイレも共用になりますが、設備にこだわらず、古風な旅館で美味しい料理をいただきながら、静かに過ごしたいという方にはお勧めです。特に、宇治川に向けてガラスの窓が連なる木造の建物は、どこか懐かしさを覚えました。宿に一旦入ってしまうと、外観を目にすることはなくなってしまいがちですが、その古風な建築を、じっくり眺めることをお勧めします。

接客対応

スタッフのみなさんはとてもフレンドリーな方々で、温かい対応でした。中でも担当の仲居さんは料理や郷土の知識が豊富で、いろいろ教えていただきました。

清潔感

概ねキレイに掃除がされていますが、障子や部屋の隅にホコリがたまり、回り廊下は湿気のこもった臭いが気になります。水の汚れた共用トイレが使いづらかったです。

客室

予約した一般客室は次の間のある部屋で、多少の年季を感じます。1階は窓外の土手から客室内が見えるため、障子を閉めて過ごさねばならず残念に思いました。

食事

夜は部屋食で、丁寧に作られた上品な味付けの京料理がとても美味しかったです。朝食は2階大広間でいただきました。

コスパ

設備や立地などを考えると割高だと思いました。

立地

伏見の宇治川のほとりに建つ宿です。阪急「観月橋」駅のすぐ近くですが、周辺にはお店などなく、宇治川の景色もそれほどいいわけではありません。

温泉・スパ

男女別の露天風呂つき大浴場があり、黒味がかった弱アルカリ性冷鉱泉が加温循環されています。よく温まるお湯でした。

備考・アドバイス

Wi-Fiが利用できます。

現地でカード払いが可能ですが、入湯税1名150円は現金払いになります。

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