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萩城三ノ丸 北門屋敷

〒758-0057 山口県萩市堀内210
萩城三ノ丸 北門屋敷
〒758-0057 山口県萩市堀内210
TEL: 0838-22-7521
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口コミ

この口コミは宿らん調査員が投稿しました。 宿らん調査員とは?
3.1 に投稿 獲得票数:12 投稿者: たび金魚認証済
2018年6月頃にカップルで滞在 この口コミに投票する
世界遺産の萩城下町に泊まる、山口県を代表する上質な宿

「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に指定された堀内地区にあるのが、今回宿泊した北門(ほくもん)屋敷です。長州藩の一門家老、吉敷毛利家の屋敷跡に建つ宿です。6月の平日に2名2食付き 28,080円(税サ込)+入湯税300円で宿泊しました。

最寄りのバス停からは、上級武士たちが暮らした屋敷跡の白壁や石垣を見ながら、10分弱ほどで着きました。時代劇に出てくるような立派な表門を抜けると、どこか城を模したような白亜の本館があります。玄関先に常駐するスタッフに声をかけられ、館内に案内されました。

歩いて宿に向かううち頭の中はすっかり幕末気分になっていたため、玄関に入った瞬間洋風のロビーに圧倒されました。床には大理石がチェッカー模様に敷き詰められ、庭園への入口にはフランスの古城の外壁に使われていた焼きレンガが埋め込まれています。アンティークな照明が周囲を照らし、中世ヨーロッパの城郭を思わせる壁やフロントの石造りなど、オーナーのこだわりが随所にちりばめられているようです。

夜はバーになるティーラウンジで、お茶とお茶請けをいただきながら記帳しました。フランス窓の外にはイングリッシュガーデンが広がり、景色を見ながらひと息つくことができました。その後仲居さんに荷物を持っていただき、部屋へと案内されました。

全43室の客室は、一般客室のほかに、庭園露天風呂客室や特別室、日本庭園付の貴賓室など多彩です。予約したのは別館の洋室「山吹」でしたが、西館2階「桜8」にアップグレードしていただきました。正座した仲居さんからあらためて挨拶をいただき、食事の時間を決め施設の説明を受けました。

部屋は10畳のベットルーム+5畳の和室がL字形につながり、やや広めの踏込みがあります。多少年季を感じる客室で、壁の隅には少し隙間が見られますが、清掃は行き届いていました。畳の上に重いベッドを置いたためか、所々床が沈む箇所がありました。ツインのベッドはシモンズのシングルサイズで、個人的には枕の高さが合わず熟睡できませんでした。できれば、低めの枕を選べるとありがたかったです。2方向にある窓からは、それぞれ椛の木と隣接する建物が見えますが、景色がいいとはいえません。

冷蔵庫には2リットルのミネラルウォーターがサービスで置いてありました。ユニットバスとトイレは狭いながらもキレイに改装されていて、洗面と別なので使いやすかったです。ただし洗面とトイレは入口の高い段差に注意が必要でした。アメニティは、歯ブラシ、ヘアブラシ、ヒゲソリ、シャワーキャップと化粧品類が用意されています。タオル類は硬めで、浴衣は使用感が多く色が褪せていました。客室の近くにスタッフルームがあるようで、たまに窓外から従業員の話し声や物音が聞こえました。また廊下の話し声はとてもよく聞こえます。

宿の敷地は3,000坪あって、建物に囲まれるようにして手入れの行き届いたイングリッシュガーデンがあり、散策もできます。

男女別の大浴場は1階にあり、午後は女湯が「四季花の湯」、男湯は「白壁の湯」で、翌朝入れ替わります。大浴場入口には冷水が置かれ、脱衣場にはフェイスタオル、ヘアブラシ、ヒゲソリ、シャワーキャップと化粧品類が置いてありました。バスアメニティはポーラのエステロワイエです。「四季花の湯」の内風呂は景色を望めるように窓が大きく、「白壁の湯」は窓が小さめで質実剛健な雰囲気です。露天風呂は雨の日も入れるように屋根がついています。お湯はカルシウム・ナトリウム-塩化物冷鉱泉で、加温・循環濾過されて、わずかですが塩素臭がしました。お湯の温度はちょうどよく、庭を眺めながらのんびり入ることができました。

館内には食事処が数箇所あります。夕食は1階の「玉響(たまゆら)」でいただきました。ドアのない個室なので、他のお客さんの声はよく聞こえます。また食事処のスタッフルームから雑談が漏れ聞こえるのも気になりました。

テーブルには前菜や山口名物の瓦そばが並んでいて、それ以降はひと品づつ運ばれます。瓦そばは西南戦争の際に瓦を使って肉や野菜を焼いて食べたのが始まりで、自分で混ぜて温めます。お造りの鯛やヒラマサはもちろん、山口ならではのフグ刺しは鮮度が高く、どれも歯ごたえのある逸品でした。しゃぶしゃぶのむつみ豚はたいへん上品な味わいで、控えめな味付けのゴマダレで肉の旨みが引き立ちました。鯛のあら炊きは、どす黒い色をした甘辛いタレですが意外にしつこさはなく、ご飯にも合う癖になる味でした。今回は「お気軽献立」プランでしたが、瓦そばや萩沖で捕れた新鮮な魚なども美味しく、お腹いっぱになり、満足のいく夕食を楽しむことができました。

朝食は7軒の古民家の古材などを使用して建てたという「逍遥亭」でいただきました。席に着くと鮭の塩焼きや炊き合わせなど温かいものが運ばれました。炊き合わせは出汁がほどよく、きんぴらごぼうはたいへん細く切られ味付けも上品でした。中でも山口県でご飯のお供として親しまれる萩・井上の「しそわかめ」のおかげで、ご飯が進みました。緑豊かな庭を眺めながら、優雅な朝食を楽しみました。

どのスタッフも接客が丁寧で、廊下ですれ違う際は必ず挨拶をされます。特にフロントスタッフは上質で品があり、わざわざ表門で記念写真を撮ってくださるなど、大変親切にしていただきました。

1993年には皇太子と雅子妃殿下が貴賓室「桂月」に御宿泊になり、2015年放映の大河ドラマ「花燃ゆ」の撮影中はメインキャストが滞在するなど、山口県を代表する宿のひとつです。周囲は世界遺産に登録されていることはもちろん、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されていて、北門屋敷を拠点に明治維新前後の歴史ある街並みをたっぷり見てまわることができます。誰にでもお勧めできるお宿だと思います。

接客対応

丁寧な接客を受けました。女性スタッフは親しみがあり、年配のフロントスタッフは気配りの行き届いた上品な対応が心に残りました。

清潔感

1971年開業の館内は年季を感じる箇所もありますが、清掃が行き届きいていました。別館は館内の臭いが気になりました。

客室

古い客室を比較的きれいに改装されていますが、ベッドルームは畳が所々へこみ、ユニットバスは入口の段差が高く使いづらい部分もあります。

食事

「お気軽献立」の料理プランでしたが、瓦蕎麦など地の料理や萩沖で捕れた新鮮な魚料理など、美味しいうえにお腹いっぱいになりました。

コスパ

安いプランでしたが、料理や上質な接客などコスパはとてもよかったです。部屋をグレードアップしていただきましたが、予約プランのままでもコスパはよかったと思います。

立地

世界遺産に指定された上級武家屋敷跡が残る「堀内地区」にあります。車を利用する以外は、バス停から観光がてら徒歩で向かうか、タクシーを利用することになります。

温泉・スパ

温泉はあっさりとした泉質で、程よい広さの内湯や露天風呂を備えた大浴場があります。備品も揃っていました。

備考・アドバイス

Wi-Fiはフロント周辺でのみ利用可能です。

公共交通機関を利用する場合は、市の循環バス「まぁーるバス」があり、西回りコースの「萩城跡・指月公園入口北門屋敷入口」のバス停が最寄りとなります。

新山口駅行きの高速バスが発着する名所「明倫館」まで、循環バスでは45分ほど、徒歩では25分ほどの距離です。

周囲は上級武士の屋敷跡で、白壁や石垣にその風情を残しています。徒歩15分圏内に、萩城跡、高杉晋作生家、木戸孝充(=桂小五郎)旧宅、萩博物館などがあります。

有料のレンタサイクルがあって、萩の城下町を巡るには循環バスよりも便利です。