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割烹旅館 白為旅館

〒741-0062 山口県岩国市岩国1-5-16
割烹旅館 白為旅館
〒741-0062 山口県岩国市岩国1-5-16
TEL: 0827-41-0074
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口コミ

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2.9 に投稿 獲得票数:10 投稿者: たび金魚認証済
2018年6月頃にカップルで滞在 この口コミに投票する
錦帯橋を間近に見ながら、佳味豊かな懐石料理に心はずむ老舗旅館

5連のアーチが美しい山口県岩国の錦帯橋。そのたもとにあるのが、今回宿泊した白為(しらため)旅館です。6月の平日に、2名2食付き32,400円(税サ込)で宿泊しました。

錦帯橋前のかど地に建つ宿は築130年を超え、手直しを繰り返しながらもどこか古風なしつらえを残していました。錦鯉の泳ぐ堀にかかった小さな橋を渡り、涼し気な暖簾をくぐると、踏み脱ぎ石の置かれた上がり框のある玄関でした。女将さんが出てきて荷物を持っていただき、すぐに部屋へと案内されました。宿は1700年ごろ岩国領当主の吉川家より開業を許され、以来、今のご主人で12代目になるそうです。

建物は3階建てで、案内されたのは2階の203号室でした。窓からは間近にかかる錦帯橋と山の上の岩国城が見える好立地です。客室で少し待つと、抹茶と3色饅頭が運ばれ、記帳しながら宿の説明をうけました。食事の時間はある程度こちらの希望に合わせていただけます。

部屋は8畳+ユニットバスとトイレつきで、近年リフォームされたらしく比較的キレイです。窓は2方向にありますが、片方は障子がはめ殺しになっています。踏込みは狭く、天井に人感センサーの小さなライトがありますが、客室の襖が閉まっているととても暗いです。客室内はおおむねきれいですが、部屋の隅やテレビの裏にはホコリが残り、冷蔵庫内の扉のゴムパッキンには黒カビが目立ち清掃が徹底されていない印象でした。また宿の説明ファイル類がなく、冷蔵庫の飲み物の価格もわかりませんでした。古い宿のため廊下の声や音がよく聞こえます。

アメニティは基本的なものが揃い、化粧品類はポーラのアロマエッセゴールドの使い切りタイプのほかに、ボトル入りの化粧水と洗顔フォームがありました。また資生堂ジアメニティの固形石鹸も置いてありました。

宿泊した時は2階を大規模に改装中で、夕方5時まで業者の方が作業をされていました。壁材のような臭いや音は客室内でも少し気になり、廊下で業者の方とすれ違うこともあり、なんだか落ち着きませんでした。できればホームページなどで改装中のことを知らせてほしかったです。階段は昔ながらの急なもので、エレベーターもないため、足腰の弱い方は宿に相談されるといいでしょう。

地下には家族風呂が2つありますが、この日は1カ所のみ利用できました。沸かし湯のため温泉ではありませんが、空いていれば夜11時ごろまで自由に使えます。また翌日は利用不可でした。家族風呂と部屋風呂のバスアメニティはポーラのエステロワイエで、脱衣場にアメニティ類はありませんがフェイスタオルが用意されていました。しかし湯船のお湯は半分ほどしか張られておらず、脱衣場は臭いがとても気になったため、部屋の風呂を利用しました。

夕食は2016年に改装した3階の食事処でいただきます。屏風で仕切られただけなので、会話も聞こえプライベート感は希薄ですが、広く取られた窓から錦帯橋を眺めながら食事を楽しめます。料理はひと品ずつ出来立てが運ばれます。お品書きはなく、聞くと丁寧に説明していただけました。

あずきののった「みなづき冬瓜」は凉を感じるひと品です。八寸の飾りつけは6月の晦日に行われる神事「茅の輪くぐり」の飾りを模していて、アジサイの花が季節感を添える4品盛りでした。お造りは鮎と茶ぶり蛸で、蛸は大変柔らかく、錦帯橋のかかる錦川で獲れた天然の鮎は、さばいたばかりで身の締まったとても淡泊な味でした。塩焼きの鮎も供され、付け合わせの「みょうがの酢つけ」が後味をさっぱりさせてくれます。揚げ物のアスパラもふっくらして、玄米の香ばしい衣によく合いました。ご飯はお茶づけで、自家製のみょうが味噌が添えられています。ピリッと辛味があるので好き嫌いがわかれる味だと思います。涼し気な器に入ったデザートのトマトの水煮は、フルーツのように甘く、ライムを絞っていただきます。終盤、配膳のペースが遅れ手持ちぶさたになることもありましたが、料理は驚くほど美味しいうえ、錦帯橋を見ながらの食事は稀有な体験でした。

夜は部屋の窓越しにライトアップされた錦帯橋が見えますが、温かい季節は虫が入るので窓は開けないほうがいいでしょう。この時期は橋のたもとで鵜飼をしていると女将さんに教えられ、夕食後に出かけようとすると、すでに玄関には宿泊客の人数分の下駄が用意されていました。玄関先で堀の鯉を見ていた旦那さんが、LEDで光る提灯を差し出してくれました。宿の名前が入った提灯をぶらさげての外出は、昔ながらの風情が感じられとても楽しく、粋なサービスだと思いました。

朝食は1階の食事処でいただきます。席に着くと鮭の塩焼きなど温かい料理が運ばれます。出汁巻き卵はふっくらと焼かれ薄味の出汁が美味で、大皿で出てきた2人分の水菜と大根のサラダはシャキシャキでした。また、2人分の大きなザルに盛られた出来立てのおぼろ豆腐は、朝食の目玉と言えるひと品で、とてもなめらかな食感と大豆の旨みを楽しみました。

朝食は8時からでお願いしましたが、8時過ぎに改装業者の方が作業を始め、時おり金づちや電動のこぎりの大きな音が聞こえ落ち着きませんでした。朝食の時間を決めるさい、工事が始まる時刻を教えていただきたかったです。とはいえ、錦帯橋を渡って通学する制服姿の学生が見えるなど、思いがけない風景を目にすることもできました。

家族経営の宿で、女将さんは控えめな方で、つかず離れずの接客です。気さくで話好きの旦那さんからは宿の歴史をはじめ、終戦直後はGHQに接収された時期もあるなど波乱の歩みを教えていただきました。

リフォーム中の建物は古い箇所が残る部分も多く、鴨居の高さは175センチほどと低く、廊下は人の肩幅ほどしかありません。そうしたところも味がありますが、モダンな設備を求める方には不向きです。気になる箇所も見受けられますが、料理の味は素晴らしく、部屋から錦帯橋を眺められる最高の立地で、想い出に残る宿になりました。

接客対応

女将さんはつかず離れずの控えめな接客で、気さくな旦那さんには宿の歴史などを教えていただきました。夜の鵜飼見物時には玄関に履物が揃えられ、気配りが感じられます。

清潔感

テレビの裏などホコリが目立ち清掃が徹底されていない印象でした。大浴場の脱衣場は臭いが気になります。

客室

窓から見える錦帯橋は素晴らしい景色です。8畳ひと間で2人では若干手狭な印象ですが、近年改装されたキレイな部屋でした。古い宿なので音は気になります。

食事

素朴な懐石料理はどれも丁寧に作られ、美味しかったです。運ばれるタイミングは遅い時もありましたが、この料理を味わうだけでも行く価値があります。

コスパ

建物の雰囲気、客室、立地などを考えると価格相応だと思います。

立地

錦帯橋のすぐ横にあり眺望は抜群です。JR岩国駅から路線バスで15分ほどで、最寄りのバス停からも徒歩1分です。錦帯橋周辺の観光に便利です。

温泉・スパ

家族風呂は沸かし湯で温泉ではなく、翌朝は入浴不可です。脱衣場の臭いが不快だったため、客室のユニットバスを使いました。

備考・アドバイス

Wi-Fiは聞くとパスワードを教えていただけます。複数の電波が飛んでいるので一番感度のいいものを使うことができます。

周囲の宿や土産物店をはじめ、古くからの飲食店や商店街など、周囲は昭和の面影を残す観光地です。徒歩圏内にコンビニがあります。

錦帯橋の橋の下で行われる鵜飼は、2018年は6月1日から9月10日までです。

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