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湯元不忘閣

〒989-0908 宮城県柴田郡川崎町青根温泉1-1
湯元不忘閣
〒989-0908 宮城県柴田郡川崎町青根温泉1-1
TEL: 0224-87-2011
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口コミ

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2.9 に投稿 獲得票数:8 投稿者: ゴン太認証済
2017年6月頃に一人で滞在 この口コミに投票する
伊達家ゆかりの歴史ある名湯を堪能出来る秘湯の宿

湯元不忘閣は、歴代伊達家藩主が湯治場として利用していた由緒ある宿です。6月の平日に一人で宿泊し、1泊2食付き税込み17,430円でした。宿のある青根温泉まではバスが通っていませんが、遠刈田温泉行きのバスの終点から、宿の送迎を利用することが出来ます。予約の際、送迎についてお願いをすると、すぐに丁寧で好感の持てる返信があり、宿泊する日を心待ちにしていました。バスを降りると、宿の方が待っていてくださり、車で10分ほどの場所にある宿へと向かいます。言葉遣いは丁寧でしたが笑顔はなく、特に話しかけてくださることもなかったので、少々気詰まりに感じながら宿に到着しました。

宿へ到着すると女将さんが出迎えてくださり、フロントで記帳を行いました。女将さんは、記帳をしているわずかな間に、せわしなく裏に引っ込んでしまわれ、また、仲居さんも不在だった為、少しの間立ったまま待ちました。座って待つようにすすめてくださるなどの配慮があると嬉しかったです。しばらくすると仲居さんが来られ、お部屋へと案内していただきました。メールでのとても丁寧な対応とは裏腹に、おもてなしの心をあまり感じない対応に少々がっかりしてしまいました。

客室は、フロントからすぐの場所にある「西別館」と、フロントから長い階段移動が必要な「不忘庵」があります。「不忘庵」は山の斜面に建てられた平屋建てで、約70段の階段を上った先と、そこからさらに約20段の階段を上りきった先に、それぞれ客室が配置されていました。「不忘庵」を予約し、案内されたのは階段を上りきった先にある「中屋 にの間」で、和室10畳に広縁付きのお部屋でした。お部屋では、仲居さんがお茶を入れてくださり、6ヶ所ある温泉の利用方法や、食事の時間を確認します。笑顔で丁寧に説明してくださり、またこちらの要望にも快く応じてくださり好感の持てる対応でした。

かなり年季の入ったお部屋で、畳の色あせや、歩くと畳が沈む箇所があったりと気になる点はありましたが、清掃は概ね行き届いていて問題なく過ごせました。トイレがウォシュレット付きの新しいものだったのは予想外で嬉しかったです。高台に位置するため、遠くに山並みが望め、とても静かな環境で過ごせました。夜は仙台市内の夜景が見えてきれいだと教えていただき、楽しみにしていましたが、この日は霞みがかかっていて残念ながら見られませんでした。

アメニティでは、浴衣が大と中の2枚あり、バスタオルは1枚でした。湯処が豊富で何度も温泉を楽しみましたので、なかなかバスタオルが乾かず、1枚では不便に感じました。基礎化粧品は、お部屋にもお風呂場にも用意がありませんので持参する必要があります。

本館1階には、民芸品などが置いてあるレトロな雰囲気のお茶処があります。お茶処には、コーヒーや日本酒、あんドーナツ、みそこんにゃく等が用意されていて自由にいただくことが出来ます。お茶処からは中庭と青嶺御殿が望め、眺望を楽しみながらゆっくりと寛げました。また、無料のマッサージチェアが置かれた休憩スペースもありました。

お風呂は6ヶ所あり、すべて夜通し入浴出来ます。その日の宿泊客数に応じて、貸切風呂の数が変わるようで、この日は、3ヶ所(蔵湯、亥之輔の湯、新湯)が貸切風呂として利用出来ました。

貸切風呂「蔵湯」は蔵の中の贅沢な空間に作られた浴室で、床や浴槽はすべて木造りとなっていて、木の良い香りがしました。蔵の中のひんやりとした空気と熱めのお湯が心地良く、6人ほど入れそうな大きな湯船を独り占め出来、贅沢気分を味わえました。貸切風呂「亥之輔の湯」は半露天風呂となっていて、風を感じながらの入浴を楽しめました。

「新湯」と「大湯」で使用されている石組みの浴槽は、400年以上前の昔から使用されているものだそうです。特に「大湯」は、以前は共同浴場だったこともあり、かなり大きな石風呂で重厚感がありました。釘を一本も使っていないという木組みの高い天井との調和も見事でした。また、照明が無色透明のお湯にキラキラと反映している様子が、幻想的で風情がありました。「御殿湯大」と「御殿湯小」は少々老朽化を感じましたが、木の浴槽が心地良く、また洗い場があるので便利でした。どのお風呂も源泉100%掛け流しで、くせのないやさしいお湯を堪能出来ます。

食事は本館2階にある個室食事処でいただきます。個室ですが、周りの会話まで筒抜けの賑やかな食事処でした。夕食は18時と19時から選択可能です。一品一品、出来立てを運んでくださる会席料理を楽しめます。お刺身の鮮度が良く、中トロはとろける食感でした。餡かけの煮物や茶碗蒸し、黒毛和牛か金目鯛が選択出来る鍋は、出汁が良く効いた上品な味でホッとできる美味しさでした。食前酒の西瓜ワインだけは口に合いませんでしたが、手の込んだ料理はどれも美味しく、また品数も豊富で、ボリューム的にも満足出来ました。

朝食は通常8時のようですが、出発の都合上、7時30分に早めてもらえました。温かい竹豆腐や餡かけの煮物もあり、体に優しい朝食内容で美味しくいただけました。

配膳を担当してくださった若い仲居さんは、終始にこやかな笑顔で落ち着きある対応でしたので、安心して食事を楽しむことが出来ました。

朝食後の8時50分からは、女将さんの案内により、伊達家が湯治として訪れた際利用していた「青嶺御殿」を見学することが出来ます。伊達家ゆかりの貴重な品々や、多くの文人墨客の資料を拝見することが出来、大変有意義なひと時でした。

送迎とチェックイン時の対応が少々残念に感じてしまいましたが、お世話してくださった2人の仲居さんからは、笑顔で好感の持てる対応をしていただきました。

お部屋とお風呂場までの階段移動は正直大変でしたが、温泉はもちろんのこと、浴室の雰囲気が素晴らしく、何度も足を運んでしまいました。また本館をはじめ、登録有形文化財となっている建物が多く、見所も満載でしたので館内移動も楽しめました。古い建物ゆえ不便に感じることもありましたが、歴史深い宿で、上質な温泉と美味しい料理を堪能出来、満足度の高い滞在となりました。

接客対応

送迎とチェックイン時の対応が少々残念でしたが、仲居さんは笑顔で好感の持てる対応をしてくださいました。

清潔感

客室やお風呂場など、実際に利用する場所の清掃は概ね行き届いていましたが、青嶺御殿の立ち入り出来ない場所に、埃や虫の死骸が多く見られたのが残念でした。

客室

「不忘庵」にある客室は、階段移動が長く大変です。老朽化は感じられましたが、清掃も概ね行き届いていましたし、ウォシュレットトイレで快適でした。

食事

手の込んだ料理はどれも美味しく、また品数が豊富でボリュームがあるのも嬉しかったです。

コスパ

贅沢な造りの貸切風呂を堪能出来たり、手の込んだ美味しい食事をいただけましたのでお得感がありました。

立地

山間にある温泉地で、静かな環境で過ごせます。

温泉・スパ

それぞれ趣の違う6ヶ所のお風呂を楽しめます。源泉100%掛け流しの新鮮なお湯に満足出来ました。

備考・アドバイス

「西別館」の客室からは中庭と青嶺御殿が望めて眺望も良く、湯巡りなど移動にも便利です。4室のみの人気の客室ですので、早めの予約をオススメします。

本館をはじめ、離れ、門、蔵、青嶺御殿などは国指定の登録有形文化財となっているそうです。

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