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藤助の湯 ふじや

〒501-5507 岐阜県大野郡白川村平瀬325-1
藤助の湯 ふじや
〒501-5507 岐阜県大野郡白川村平瀬325-1
TEL: 05769-5-2611
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口コミ

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3.4 に投稿 獲得票数:10 投稿者: izaiza認証済
2018年12月頃に家族旅行で滞在 この口コミに投票する
雪景色に佇む古民家風の母屋と源泉かけ流しの露天風呂が魅力の温泉宿

「藤助の湯ふじや」は、岐阜県の西北部、白川村にある平瀬温泉の温泉宿です。2002年に飛騨地方の古民宿を移築し、営業を開始したとのことです。白川郷の合掌造り集落に近く、近年は、世界遺産に一番近い温泉地として世界中から宿泊客が訪れています。また、日本秘湯を守る会に加盟し、多くの秘湯ファンからも人気があります。

12月下旬の平日に、大人2名、幼児1名で宿泊しました。某旅行会社の宿泊プランで、客室は和洋室、一泊二日夕朝食付きで、料金は税込で大人1名22,680円、子供は2,160円(食事・寝具なし)でした。雪景色の美しい温泉宿として以前から気になっていましたが、東京からのアクセスが若干不便なため、これまで訪問を躊躇していました。今回は、前日に岐阜県内にいて好都合でしたので、ようやく初訪問に至りました。

宿へのアクセスは、路線バスの平瀬温泉バス停から徒歩2分程です。合掌造り集落からは車で15分程の距離で、タクシーを利用する宿泊客もいるようです。バス停の界隈は民家が立ち並び、温泉地らしい風情はあまりありませんが、宿に向かう脇道に入ると、かすかに立ち上る湯けむりと古民家風の建物が姿を現します。

玄関の扉を開けて名前を告げると、小上がりの畳の間に案内されました。ロビーは、ダークブラウンの木造白壁が美しく、古民家の"和"と暖炉やピアノの"洋"が調和し、落ち着いた雰囲気に包まれていました。チェックインの手続きは、畳の間でストーブにあたりながら、宿帳への記入を行いました。お着き菓子のきなこ餅は素朴な味わいで、宿にたどり着くまでの慌ただしさが嘘のように、ほっとした気持ちになりました。手続きが終わると、スタッフの方が客室まで案内してくれました。誘導中に、温泉、食事処、客室について一通りの簡単な説明がありました。

客室は全11室で、一般客室として和室が8室、和洋室が2室、特別客室として古民家特別室が1室あります。今回宿泊した客室は1階の「笹百合」という和洋室でした。客室の広さに関する公式情報はありませんが、恐らく40平米以上はあるものと思います。和洋室という名称ではありますが、基本は洋室で、靴のままで室内に入ります。スイートルーム風に、廊下から中に入るとまずソファーのある居間があり、さらに奥の部屋に、ツインベッドのある寝室とこたつのある和室があります。客室が分離されて若干窮屈な感じはしますが、その時の気分で場所を選んでくつろげるのが和洋室の特長です。窓を開けると、眼下を流れる小川のせせらぎが聞こえてきました。到着時はほとんど雪がありませんでしたが、徐々に雪が降り積もり、時間を追うごとに真っ白な雪景色に変わっていきました。

ベッドは、セミダブルサイズが2台設置されていました。トイレ付きですがバスルームはなく、小さな洗面台が居間の脇にあらわに設置されていました。クローゼットは広く、衣類や手提げ鞄などたっぷりと収納できて重宝しました。ベッドの前に大きな鏡の付いたデスクがあり、作業机や鏡台としてフルに活用しました。お茶請けは、白川郷名産の紫蘇最中と子供用にビスコが用意されていました。飲み物は、無料のスティックコーヒーと、冷蔵庫には有料の清涼飲料水、アルコール飲料が用意されていました。館内の自動販売機でも市販の飲み物が調達できました。

温泉は、男女別の大浴場と貸切風呂(2か所)があり、24時間利用できます。分析書によると、泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉の弱アルカリ性で、源泉かけ流しですが、井戸水を使って間接冷却しているとのことです。

大浴場は、男女別で、内風呂と露天風呂があります。入口には客室ごとの下駄箱がありました。いずれのお風呂も4~5名はゆったりと入れそうな広さがありました。降雪で気温が低かったせいか、露天風呂は若干ぬるめで、子供が入浴するにはちょうど良い温度でした。洗い場は4か所にあり、ゆったりとしたスペースが確保されていました。大浴場は朝昼晩の計4回利用しましたが、他の宿泊客と一緒になったのは一度だけで、ほぼ独占状態でした。

貸切風呂は2か所とも、屋根のある半露天風呂で同じ造りでした。空いていれば好きな時間に無料で利用できます。浴槽は3~4名は入れそうな広さがありました。洗い場、脱衣場はいずれも屋外で、洗い場は冬季は使用不可になっていました。結局、使い勝手が良くないので、ほとんど利用しませんでした。

食事は、夕朝食いずれも、各客室専用の個室に用意されます。我が家はロビーすぐそばの「参」の個室でした。

夕食の会席は、飛騨の郷土料理が中心で、見た目は素朴ながらも、調理法や味付けは一級品で満足度の高いものでした。前菜からデザートに至るまで、すべてのお料理が素材やだしの旨味を生かす繊細な味付けで、一品一品じっくり味わいながらいただきました。特に、大豆をすりつぶしたというすったて鍋は、クリーミーで体の芯まで温まり、寒い冬にぴったりの一品でした。川魚のアマゴは、淡泊すぎない独特の旨味があり、地元民が好んで食する理由がわかるような気がしました。茶碗蒸しは、しっかりとした弾力がありながらも、だしの旨味を生かしたさっぱりとした味付けで、上品な味わいでした。飛騨牛サーロインの陶板焼きは、脂がのって肉厚なのにやわらかく、食べ応え十分でした。

静かに食事をしていると、突然、何の前触れもなく、ロビーからピアノの大きな音が聞こえてきました。話し言葉から、弾いていたのは外国人宿泊客とわかりました。15時から21時までの時間帯は自由に弾いてよいとの貼り紙があったのでマナー違反ではないのですが、せっかくの穏やかな食事の雰囲気が台無しで、大変残念な思いをしました。

朝食は、決して豪華ではありませんが、夕食同様、一品一品こだわりのお料理が並びました。特に、朴葉味噌は食が進む万能の調味料で、自身で火にくべて調理した後、ご飯、サラダ、豆腐に添えていただきました。大豆を通常の4倍使用したという石豆腐は郷土料理の一つで、密度の高い濃厚な食感を楽しみました。子供は、夕朝食の白いご飯と夕食のアイスクリームをサービスしていただきました。

翌朝は、前日から降り積もった雪で、辺り一面が真っ白に染まりました。こたつに入って外の雪景色を眺めていると自然と心が落ち着き、雪国の冬ならではの至福の時間を過ごしました。大浴場の露天風呂にも雪が積もり、備え付けの笠を被って雪見風呂を堪能しました。

チェックアウトは、予約時に事前精算が済んでいたため、飲み物の精算のみ行いました。最後に、玄関先で見送りがなかったのは少し残念に思いました。

外国人宿泊客は、確認できただけでも、少なくとも5組は宿泊していたと思います。宿として積極的に受け入れているのだと思いますが、純粋な日本文化を感じたい方、静かな滞在を望まれる方は、先述のピアノの件を含めて、違和感を覚えることが多々あるかもしれません。ただ、それを補って余りある上質の温泉とお料理、そして美しい雪景色は何物にも代えがたく、チェックアウトの際は、心底帰りたくない、名残惜しい気持ちになりました。また是非雪のある時期に再訪したいと思っています。

接客対応

高級旅館のような行き届いた接客ではないものの、田舎らしい素朴な感じのほっとする接客で、ゆっくりとくつろいでもらおうという心遣いを感じました。

清潔感

ロビーはぴかぴかに磨かれた柱や板の間が美しく、客室は普段は目の届かないところまで清掃が行き届いていて、館内どこにいても快適に過ごせました。

客室

こたつやソファーでくつろぎながら、窓の外の雪景色や小川のせせらぎを望む、そんなほっとする空間が作られていました。三名で過ごすには十分な広さがありました。

食事

田舎料理の見た目は素朴ながらも、その味付けは食材の旨味やだしの味を生かした繊細なもので、いずれのお料理も忘れられない一品となりました。

コスパ

三名には広さ十分の客室と源泉かけ流しの温泉を備え、上質のお料理が付いて、年末のハイシーズンでこの料金であれば、費用対効果は高いと思います。

立地

世界遺産の合掌造り集落から路線バスで十数分ほどで、観光の拠点として便利な立地にあります。そのため、多くの外国人観光客も宿泊先として利用しています。

温泉・スパ

源泉かけ流しの温泉は、大浴場と半露天の貸切風呂を備えています。特に、大浴場の露天風呂は、静かに降り積もる雪が美しく風情がありました。

備考・アドバイス

チェックインは15時、チェックアウトは10時です。路線バスは、平瀬温泉バス停に15時18分着、10時24分発の便を利用しました。

食事の時間は、夕食は18時、18時半、朝食は8時、8時半から選べます。我が家は、夕食は18時半、朝食は8時にしました。

浴衣、丹前は大人用に1枚ずつ、タオルは、バスタオル、フェイスタオルが大人1人1枚ずつ用意されていました。使い捨てアメニティは、男性用は歯ブラシとカミソリ、女性用は歯ブラシのみでした。基礎化粧品は客室にはなく、大浴場に用意されています。

タオルや荷物の持ち運び用に、竹製の背負いかごが用意されています。

館内はWi-Fiのサービスがあり、いずれの時間帯も快適な通信速度で利用できました。コンセントは、室内8か所で利用可能で十分な供給量でした。

古い建造物のせいか、2階からはたびたび宿泊客の足音が響いてきました。

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