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湯河原 清光園 旧井上馨別邸の宿

〒259-0313 静岡県熱海市泉26-7
ペンション・民宿
湯河原 清光園 旧井上馨別邸の宿
〒259-0313 静岡県熱海市泉26-7
TEL: 0465-62-2038
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口コミ

この口コミは宿らん調査員が投稿しました。 宿らん調査員とは?
3.2 に投稿 獲得票数:12 投稿者: korousa認証済
2018年11月頃にカップルで滞在 この口コミに投票する
近代史ファン必見のお宝に囲まれて至福の時を過ごせる、井上馨ゆかりの宿

幕末から明治にかけて活躍した井上馨の別邸をそのまま宿泊施設とした宿です。建屋の1階と2階にそれぞれ一室ずつ客室があり、2組限定の宿となっています。11月上旬の平日に2階の客室を予約し、2名1室2食付で26,600円でした。

バス停そばの千歳川の橋を渡ると、すぐ板塀に囲まれた宿の建物が見えてきます。規模的には普通の民家の大きさです。木戸から入って、裏手の玄関へと向かい、インターホンを押して宿の方を呼びました。にこやかに宿のご主人が現れ、客室にてチェックインを行いました。

建物全体に見所が多くあるため、宿に到着すると頃合いを見てご主人が建物の中を案内してくださいます。今回は宿泊客2組同時に到着したので、到着後すぐに一緒に案内していただきました。うぐいす張りの廊下や、彫刻が施された階段など、共用部も職人技が光る造りとなっています。

こちらの宿一番の見所は1階にある「六角部屋」と呼ばれる洋室です。六角形の出窓がある洋室と6畳間の和室が一続きになっているお部屋でした。井上馨が客人をもてなした応接間で、渡辺崋山の息子である渡辺小華のふすま絵や、女流南画家として有名な奥原晴湖の横額などの名品が飾られています。建築的にも様々な細工が凝らされていて、建物の中で一番こだわりをもって造られているお部屋です。

1階の客室は、この六角部屋を一旦出て隣に接する6畳の和室となりますが、1階宿泊者は朝食時以外のチェックインからチェックアウトの間、実質的にこの六角部屋をリビングとして占有することもできるようです。

2階の客室は和室6畳+8畳の二間に広縁が付いたお部屋です。組子細工やふすま絵が重厚な風情を醸し出していて、こちらも1階の客室と同じようにお宝に溢れています。居間として使用する6畳には西園寺公望の書、寝室として使用する8畳間には徳富蘇峰と頼山陽の作と伝わる書があり、広縁には東郷平八郎のお気に入りだった椅子が当時から座面を張り替えることも無く置かれています。こちらの椅子には自由に座れるそうで、ふわふわとした弾力のある座り心地が印象に残りました。

どちらの客室もトイレは廊下を出て少し歩いた所にあります。2階客室の洗面所は2F客室専用のものがありますが、1階客室の洗面所はお風呂に付いているものを利用するようです。

どちらの客室にも冷蔵庫や金庫はありません。自販機も宿内にはありませんので、飲み物が欲しい場合は近隣のお店を利用するか、あらかじめ購入しておく必要があります。お茶菓子はすぐ近くのお店の「きび餅」と「かるかん饅頭」が置いてありましたが、どちらもとても美味しかったです。着る物は浴衣一人1枚と起毛タイプの羽織がありました。バスタオルは少し小さめでした。

浴室は1階にあり、チェックインから22時までの間に、2組で譲り合って利用します。この浴室を含め、全ての水回り関係の施設は歴史ある建物に後から付け足されたもので、小綺麗な雰囲気です。浴槽は2人ぎりぎり入れる程度の大きさですが、温泉が引かれているので気持ち良く楽しめました。朝の利用は希望者があれば用意してくださいます。お願いして朝も入らせていただき、さっぱりした気分で朝食をいただくことができました。

2階宿泊者の夕食は、客室として使用していない8畳間の部屋を利用します。井上馨が居間として過ごした部屋で、盟友である伊藤博文の書が飾られているのが特長です。テーブルは掘りごたつになっていて、足を楽にしていただけます。

こちらでいただけるのは、ほっとする家庭料理です。前菜には白和えや野菜の煮浸し、鯨ベーコンなど、ヘルシーな料理が並びます。刺身の大皿は7種類の魚が4切れずつ入っていて、二人では食べきれないほどのボリュームがありました。刺身を食べて体が冷えた所に、あたたかいおでん、続けてトマトシチューが登場しました。2つとも大きな野菜がゴロゴロ入っていて体が温まります。コース通してアットホームな雰囲気のお料理ですが、食べきるのがやっとの量でボリュームがかなりあります。最後のトマトシチューとおでんは体に染み渡るような優しい味で印象に残りました。居心地のよい掘りごたつのテーブルで、心のこもった夕食がいただけました。

2階宿泊者の朝食は六角部屋を利用します。(1階宿泊者は、伊藤博文の書がある8畳間となります。)サラダ、スクランブルエッグ、ソーセージとパンといった洋食メニューです。飲み物は珈琲か紅茶をえらべ、お代わりのドリンクもポットで用意していただけました。パンはロールパンやマフィンなどが数種類、塗り物としてバターやジャム、チーズ各種が備えられていて、選ぶ楽しさがありました。

チェックアウトは10時30分です。1階利用者の方が早めに宿を発たれたので、六角部屋をすこし利用させていただきました。ソファーの座り心地も良く、洋館のような優雅な雰囲気の中でゆっくりとくつろぐことができました。

もともとは宿のご主人のお家が井上馨の死後20年後に遺族から引き継いだ建物だそうです。ご主人がそのまま相続したものの、維持することが大変なため、その負担を軽減するために宿の開業を思いついたそうです。気さくで親切なご主人で、質問などに積極的に応えてくださり、また、食事中にはこまめにお声がけをくださって、楽しい時間を過ごすことができました。

元々宿として建てられた建物ではないため、一般的な旅館とは勝手が違う部分も多いです。業態としては民宿に近い感じとなり、サービスの流れが少し分かりづらい点や、不便を感じる部分も多少はあります。しかし、建物の特長を生かして宿として上手に運営されているのに感心しました。

河原に奇跡的に残った偉人の別邸にゆっくりと滞在できる宿です。歴史ある宿には数カ所泊まりましたが、こちらの特長はこぢんまりとした建物の中に歴史上の人物の名品や書がぎっしりと詰め込まれている事かと思います。客室に何点も大切なお宝があり、それに囲まれて眠ることは大変贅沢な体験でした。戦前の建築が好きな方や、幕末・近代史ファンの方に是非お勧めしたい、歴史溢れる宿です。

接客対応

宿を運営し、建物のオーナでもあるご主人に対応していただきました。気さくで親切な方で、建物の説明も十分に行っていただけます。楽しい滞在ができました。

清潔感

よく掃除されていて、清掃状態で気になる所はありませんでした。

客室

2階客室を利用しました。組子細工やふすま絵が華麗な部屋で、西園寺公望や徳富蘇峰の書、東郷平八郎お気に入りの椅子等、偉人ゆかりの名品に囲まれた滞在ができます。

食事

ほっとできるヘルシーな家庭料理です。優しい味が良かったです。

コスパ

歴史溢れる客室にお手軽な価格で泊まることができました。通常の旅館と勝手が違う部分もありますが、歴史好きな方には魅力満載の宿だと思います。

立地

千歳川のほとりにあります。最寄りバス停から徒歩1分で便利でした。

温泉・スパ

1室あるお風呂を他グループと交代で貸し切り利用します。脱衣場、浴槽は小さめですが、洗い場は広めで湯河原の温泉が引かれており、気持ちよく利用できました。

備考・アドバイス

小学生以下のお子様は宿泊できません。

建物の築年数は現在調査中ですが、明治30年築と伝えられているそうです。

客室に冷蔵庫がありません。冷やしたいものがある場合は宿の調理場の冷蔵庫を借りられるか相談してみてください。宿内に自販機はありませんが、徒歩5分圏にコンビニやスーパーがあるので、ドリンクの購入は便利でした。

2室の客室は双方とも魅力的な客室ですが、六角部屋を長時間利用できる1階の方がより魅力的に思えました。完全な占有箇所が6畳部屋一室となるため、1階の方が宿泊価格も少しお安くなっています。一方、洗面所は他のグループが利用する浴室のものを利用するため、プライバシー感が少し欠ける点もあるかと思います。その点2階客室は館内案内が終わるとほとんど人が上がってこないので、プライバシー感があります。

木造家屋ということもあり、物音は良く響きます。足音などは注意した方が良いかも知れません。

宿泊者が一組の場合は、2階客室に寝泊まりし、リビングとして六角部屋を利用できるようです。

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