2019年1月頃にカップルで滞在 | この口コミに投票する |
1月の日曜に夫婦で利用しました。こちらの宿はハイジの村に隣接した全11室の温泉ホテルです。信玄餅で有名な桔梗屋が運営していると知り興味を持ちました。宿泊プランの中には、桔梗信玄餅の工場にて詰め放題を優先的に体験できるプランもあり人気があるようです。私達は詰め放題なしの標準的なプランを利用しました。予約サイトより「ハイジの部屋(露天風呂付)」を利用して2名1泊2食付きで33600円(税サ込)の宿泊料金でした。
当日は車で伺いました。丘の上の大変見晴らしが良い場所にあり、アルプス連峰を一望できます。施設内の展望台からの眺めが特に素晴らしく、夕焼けの様子は思わず感嘆するような美しい景色でした。
駐車場から自分で荷物を運び、フロントで記帳をします。料金は前払いでした。スタッフさんはやや事務的な印象でしたが、部屋への案内や説明は丁寧にしてくださいました。館内にはハイジやクララなどアニメでお馴染みのキャラクターがあちこちに飾られており、ちょっとしたテーマパークのような雰囲気です。この日はお子様の姿を見かけませんでしたが、ハイジの世界のジオラマやキャラクターグッズ、ハイジやペーターの衣裳での撮影(有料)などあり、ファミリーで楽しめそうでした。
客室はすべて1階にあり、大浴場まで段差なしで移動できます。客室は「スタンダード洋室」やキャラクターのぬいぐるみ等が置かれた「ハイジのアニメルーム」、「露天風呂付客室」など様々なタイプが用意されていますので目的や好みによってお部屋を選ばれると良いです。
私達が利用した「ハイジの部屋(露天風呂付)」はテラスに温泉の露天風呂を備えています。リーズナブルな料金でしたのでそれほど期待していませんでしたが、2名でゆったり入れる浴槽に湯の花を含んだ温泉が注がれており、思った以上に心地好い湯浴みを楽しめました。塀に囲われており、眺望は今一つですが夜には星空をのぞめます。大浴場は内湯のみですので、外気を感じながら風呂を楽しみたい方は露天風呂付のお部屋がおすすめです。
室内は広く、天井が高いので開放感がありました。アンティーク風のソファーやドレッサーが置かれ、壁紙は花柄で可愛らしい内装です。ツインのベッドはハイジの世界観に合わせてあえてシングルサイズにしているとの事でした。大柄な方は少し窮屈に感じるかもしれません。
浴衣と羽織を備えており、大浴場の利用時と「ゼーゼマン氏の書斎」のみ着用可能です。室内は暖房が効いていましたが、館内の廊下などは寒く感じたため浴衣では心許なく、部屋の外へ出る時はほとんど私服で過ごしました。寒さが苦手な方は暖かいルームウエアなど持参されても良いかもしれません。バスタオルは1人1枚で大浴場へ持参します。冷蔵庫に無料の水と信玄餅プリンのサービスがあるのが嬉しかったです。館内に自販機があり、ビールやソフトドリンク、コーヒー牛乳などを市価で購入できます。女性のみ使いきりタイプの基礎コスメとフェイシャルマスクが用意されましたが、1セットのみでしたので翌朝は持参の物を使用しました。
大浴場は15:00~23:00/翌朝6:00~9:00に利用できます。内湯ですがガラス窓からアルプスビューをのぞめる明るい浴場でした。温度の異なる2つの浴槽や、ワイン風呂、ミストサウナなどあり楽しめますが、当日の21:00までは日帰り客の利用が多く混雑していました。のんびり入浴されたい方は日帰り客が利用しない21:00以降や朝の時間に利用されると良いです。
夕食は宿泊棟から離れた場所にある「ペーターの舘」でいただきます。屋外の連絡通路でも行けますが、トゥクトゥクというバイクタクシーで送迎も可能でしたので、乗せていただきました。ほんの3分程で到着しますが、アトラクションのようで楽しかったです。
夕食はフォンデュシノワーズ(コンソメスープのしゃぶしゃぶ)がメインのコースです。牛フィレ肉や信玄鶏、富士桜ポークなどを、鍋で煮立たせたコンソメスープにくぐらせていただきます。つけダレはポン酢とバーニャカウダソースでした。見た目は新鮮に映りましたが、いただいてみると普通のしゃぶしゃぶと大差ないように感じます。ですが残りのスープを使って作るチーズリゾットは大変美味しくいただけました。こちらのコースは夫には量が足りないように思い、予約時に追加で「ラクレットプレート」をお願いしておきました(1人1180円/2名~)。炙ったチーズをシェフが目の前で野菜やベーコンにかけてくださり、アツアツをいただけます。チーズ好きには堪らない一品でワインがすすみ、満腹になりました。健啖な方はアップグレードした料理プランを選ばれるか、追加注文をおすすめします。
ワインリストには山梨産のフルボトルが2000円から用意されています。ワインを気軽に楽しまれたい方も注文しやすく良心的に感じました。
20:00~23:00の間に「ゼーゼマン氏の書斎」にてワインや地酒、ジュースなどが振る舞われます。地元で親しまれている一升瓶ワインを湯呑みで楽しむスタイルが面白く感じました。桃の果実味を感じるジュースも美味しく、夕食後のゆったりしたひとときを過ごせる良いサービスでした。
朝食は予約時に和洋を選べ、今回は1人ずつお願いしました。どちらも品数豊富の充実した内容です。特に洋食に供されるパンの種類の多さに驚きました。ソーセージパイやアップルパイ、クロワッサンなどはハイジの村のパン屋さんで焼かれた物で、食べきれない程ありました。パン好きの方におすすめです。
ハイジをテーマにしていますが、思ったよりもメルヘン過ぎず大人だけでも楽しめる施設でした。オフシーズンでしたので全体的に閑散とした雰囲気でしたが、今回利用した露天風呂付のお部屋はコスパが良いと感じます。宿泊者は隣接するハイジの村の2日間無料入園券をいただけますので、合わせて楽しまれるのも宜しいかと思います。
接客対応 | 男性スタッフさんは少しマニュアル的な対応に感じましたが、食事担当の女性スタッフさんは明るく気配りもあり好印象でした。 |
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清潔感 | 建物は新しくはありませんが、館内や大浴場はマメに清掃されているようで常にキレイな状態でした。客室も目につくようなゴミや汚れは見受けられません。 |
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客室 | 「ハイジの部屋(露天風呂付)」は天井が高く開放的で可愛らしい内装でした。シングルベッドが窮屈に感じられるかもしれませんが、ハイジの雰囲気を味わえます。 |
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食事 | コンソメスープでいただく洋風しゃぶしゃぶの夕食は軽めの内容でした。追加注文したラクレットチーズが大変美味しく、ワインがすすみました。 |
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コスパ | 閑散期でしたので活気はありませんでしたが、食事内容が良く部屋付き露天風呂をこの料金で楽しめるのでコスパ良好かと思います。 |
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立地 | アルプス連峰を見渡せる高台に位置しており、雄大な景色を堪能できます。韮崎インターから車で15分程で来られます。 |
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温泉・スパ | 大浴場は内湯のみですが、大きなガラス窓から眺望をのぞめます。月替わりのハーブ湯(当日はワイン風呂でした)やミストサウナを備えていました。 |
・館内や客室でWi-Fiの利用が可能です。快適に使用できました。
・桔梗信玄餅工場での「お菓子の詰め放題プラン」を予約された方は宿泊当日または翌日の13時までに現地での受付が必要になります(詰め放題は1日1回13時より開催されます)。