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「藤三旅館・別邸」 鉛温泉 心の刻 十三月

〒025-0252 岩手県花巻市鉛中平75-1
「藤三旅館・別邸」 鉛温泉 心の刻 十三月
〒025-0252 岩手県花巻市鉛中平75-1
TEL: 0198-29-6222
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口コミ

この口コミは宿らん調査員が投稿しました。 宿らん調査員とは?
3.6 に投稿 獲得票数:12 投稿者: たび金魚認証済
2018年3月頃にカップルで滞在 この口コミに投票する
岩手のひなびた温泉地に立つ、ウルトラモダンな宿

花巻の鉛温泉にある十三月は、開館170年の湯治宿藤三旅館が3年前にオープンさせた旅館です。客室は全て温泉が引かれ、全室異なるモダンなインテリアになっています。

予約したのはサービスや料理の一部を省いた半額プランで、平日2名2食付き42,000円(税サ込)+入湯税300円でした。 アーリーチェックインのため、通常より1時間早く14時から翌日11時まで滞在できました。

宿に到着すると、玄関で待機していたスタッフに荷物を持っていただき、ロビー兼ラウンジに置かれたレザーチェアへと案内されました。チェックインを行っている間に、預けた荷物は部屋まで運ばれていました。

全14部屋の客室は、それぞれ白か黒が基調です。案内された202号室は、60平米の「モダンダブル」で、黒を基調にピンクの挿し色が際立つラグジュアリーな内装でした。部屋からはガラス張りの風呂場と洗面が見えるので、室内は広く感じます。洗面とシャワールームは、光を受けて黒く煌めくタイル張りで、たいへん豪奢な雰囲気でした。洗面だけでも、山あいの古い温泉地にいるとは思えないほど非日常感を覚えます。ジョイスティック式のカランやクロームのドライヤーなど、イメージを合わせた備品にもこだわりを感じました。ただ洗面へ通じるガラス扉を開けたままにしておくと、客室やトイレへ動線をふさいで邪魔になるため使いづらかったです。

アメニティは一般的なものが揃っていました。タオル類は厚手で、化粧品類はポーラのカラハリとガチの使い切りタイプでした。大きなクローゼットには丹前の他に厚手のケープもありました。浴衣はネット予約の際身長を記入するので、ぴったりのサイズが置いてありました。浴衣とは別にパジャマが用意されているのも嬉しかったです。程よい固さのシーリーのベッドには、固さの異なる2種類の枕が用意され、寝心地がとても良かったです。

掃除はクローゼットの隅に髪の毛が落ちていたぐらいで、全体的にキレイに清掃されていました。ですが、革のソファはほぼ全面がひび割れて、ここだけ使用感が強く違和感がありました。またベッドのヘッドボードは、立体的に見えるレザー模様をプリントした壁紙で、高級感が損なわれているように感じました。

風呂場は部屋側がガラス張りで、反対側が窓になっています。窓からは、宿の裏手を流れる豊沢川が見えました。雪が消えたばかりのこの時期は、草木が枯れていい眺めではありませんでした。風呂場は広く、黒い石造りの湯船は二人でも十分な広さです。あまり特徴のないお湯ですが、源泉が掛け流されています。シャワーブースがひとつあり、洗面と同じ黒いタイルが、三方の壁に貼られた綺羅びやかなスペースです。シャンプー類はタイの高級ブランドTHANN(タン)が置いてありました。

館内もモダンな雰囲気で統一され、ファッションデザイナー森永邦彦のオブジェが至る所に飾られていました。共用スペースはロビーだけですが、夕方まではカプセル式のコーヒーやジュース、赤と白のワインが置かれ、自由に飲むことができます。翌朝も、フリーのコーヒーが置いてありました。また窓の外には足湯も併設されています。ただ、ロビーで寛いでいると、スタッフルームの私語が漏れ聞こえてくるのは気になりました。

十三月には大浴場はありませんが、藤三旅館にある四か所の浴場を利用できます。二つの旅館は廊下でつながっていて、帰りはカードキーをタッチしないと十三月に戻れないので、忘れずに持参します。

藤三旅館は昭和16年に建てられた侘びた佇まいで、館内には湯治宿の雰囲気を今も色濃く残しています。中でも「白猿の湯」は、旅行雑誌でたびたび紹介される有名なお風呂です。撮影禁止だったのは残念ですが、浴室は建物三階分の高さがある吹き抜けで、温泉が湯船の底から自噴しています。小判形の大きな浴槽は深さが125センチもあり、立って入ります。混浴ですが、女性専用時間も設けてありました。レトロな風呂場は風情があって、温泉好きの方なら是非入っておくべきです。

夕食は食事処「梵(カルマ)」でいただきます。特に入口付近の席は床が透明になっていて、宙に浮いて見えるのには驚きました。1組ごとのスペースは広くゆとりがあますが、スクリーンで仕切っているだけなので、他のお客さんは見えますし声も聞こえ、プライベート感はやや希薄です。

料理はひと品づつ運ばれ、スタッフの説明もとても丁寧でした。地元花巻のブランド豚「白金豚」の筍巻きは大変美味しく、新鮮な刺身は、三陸の塩か花巻産のやや甘味があるタマ醤油でいただきます。岩手和牛のローストは黒ニンニクのソースを添えた絶品でした。このプランはカジュアル和食膳のため、品数が少なく若干物足りなさを感じました。美味しい料理を心行くまで楽しみたい方は、通常価格のプランで宿泊することをお勧めします。

ロビーでは毎夜3回ピアノの生演奏があります。ピアニストはダンディな紳士です。演奏の合間に面白いトークを交え、リクエストにも応えてくれました。歌謡曲から演歌、ジャズまでバラエティも豊富で、毎回聴きに行っても違う曲を弾いてくれます。とても楽しいひと時でした。

朝食も前夜と同じ席でいただきます。サラダには温泉玉子が入り、混ぜて食べると美味しかったです。お味噌汁は海藻など具だくさんでした。デザートは、県内にある小岩井牧場のヨーグルトで、とてもなめらかで濃厚でした。 品数もそこそこあって、満足のいく朝食でした。

スタッフのみなさんは接客が丁寧ですが、担当の女性スタッフは生真面目な印象の方で、笑顔が少ないように思いました。半面、ベテランで構成された男性スタッフは接客に手慣れた方ばかりで、柔和な笑顔とソフトな語り口で対応していただきました。

白を基調にした部屋と黒を基調にした部屋とでは、印象がちがいすぎて両者を一様に評価することはできませんが、黒基調の202号室に限って言えば、とてもインパクトが強く、人によっては好き嫌いが分かれると思います。ですが、非日常感をたっぷりと感じるなら、黒基調の部屋が面白いでしょう。そのうえ、昭和初期を思わせる藤三旅館とウルトラモダンな十三月を行き来できるのも、そのギャップゆえ、他では味わえない体験です。今回は半額プランで宿泊しましたが、1人20,000円ほどの他のホテルと比べると、料理やサービス面でやや物足りなさを感じました。とはいえ、美味しい料理と非日常の客室に加え、懐かしい過去と近未来が共存する、またとはない宿でした。

接客対応

とても丁寧な接客ですが、女性スタッフは笑顔が少なく、男性スタッフはソフトな雰囲気でした。

清潔感

オープンして3年目になる旅館は、客室、館内ともに掃除の状態はとてもよく、キレイでした。

客室

14室全てことなる内装です。客室は広く、2人には十分な広さでした。黒を基調にしたラグジュアリーな部屋は個性が強く、人によっては好き嫌いが分かれると思います。

食事

地元産の食材を採り入れた創造性豊かな料理はたいへん美味しかったのです。ただカジュアルプランだったため、夕食は品数が少なく物足りなさを感じました。

コスパ

今回は半額プランで宿泊しましたが、1人20,000円ほどの他のホテルと比べると、若干割高に感じました。

立地

花巻駅からは車で30分ほどに立つ山あいの宿で、周りには何もない静かな場所です。

温泉・スパ

客室は全て半露天の温泉つきです。館内に大浴場はありませんが、渡り廊下でつながる姉妹館の藤三旅館には、たいへん有名な「白猿の湯」があり利用できます。

備考・アドバイス

Wi-Fiが利用できます。

予約時に客室の指定ができます。