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石山離宮 五足のくつ

〒863-2803 熊本県天草市天草町下田北2237
石山離宮 五足のくつ
〒863-2803 熊本県天草市天草町下田北2237
TEL: 0969-45-3633
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口コミ

この口コミは宿らん調査員が投稿しました。 宿らん調査員とは?
3.9 に投稿 獲得票数:20 投稿者: takechan認証済
2019年3月頃にカップルで滞在 この口コミに投票する
広大な山懐に抱かれ極上のプライベート空間と名湯・美食が堪能できる宿

「五足のくつ」は天草の最西端の東シナ海を望む山の上にあります。1万坪の広大な敷地の亜熱帯を思わせる森の中に、それぞれ趣の異なる15棟のヴィッラが点在しています。春の魚介料理を堪能したくて、3月中旬の平日に夫婦で宿泊しました。一泊二食付きで58,320円(税・サ込)でした。

 当日は車で向かい、国道沿いの案内看板を目印に急こう配の坂道を登って、ヴィッラA/B専用の駐車場に到着しました。駐車場では笑顔のオーナーが出迎えてくれて、荷物を持って母屋へ案内していただきました。趣のある石門をくぐった辺りの石畳から、母屋の前の橋までの通りには打ち水が撒かれ、その清々しさが心を癒してくれました。

 ヴィッラA/Bのゲスト専用の母屋は「ヴィッラ・コレジオ」と名付けられた木造のシックな建物です。コレジオのライブラリーの部屋で、ハーブティーを頂いて一息ついた後、記帳をしました。ここで女性スタッフ(支配人)から、宿の施設や食事時間などの丁寧な説明を受けました。

 コレジオで寛いだあと、スタッフが荷物を持って、宿泊棟へ案内してくれました。宿泊棟へは周りの景観を愛でながら、屋根付きの回廊を通って向かいます。途中に石段がありますので足元に気を付ける必要があります。宿泊棟では部屋の設備や温泉の使い方などを、懇切丁寧に説明していただきました。

 この宿にはそれぞれコンセプトが違うヴィッラA/BとヴィッラCがあります。今回はその中でも一番お手頃な、「OLD天草」というコンセプトのA-2という客室に宿泊しました。隠れキリシタン時代の漁師町の民家をモデルにした離れの客室は、約60平米の広さで二人で過ごすには贅沢な空間です。リビングは丸窓の障子と金茶色のクロスが絶妙に調和しています。開業17年目でさすがに老朽化は否めませんが、クロスなどはメンテナンスされています。清掃も隅々まで行き渡り、快適に過ごす事が出来ました。レトロな家具の引き出しには、浴衣・使い捨ての足袋・半纏などが収納されています。個人的には浴衣のサイズの品揃えが少ないように感じました。

 リビングの隣は9畳ほどの琉球畳を敷き詰めた和室で、寝室を兼ねています。既に2組の布団が敷いてあり、温泉を楽しんだ後の休憩に重宝しました。マットレスは程よい硬さで安眠できましたが、個人的には硬さの違う枕が選べると嬉しかったです。

 パウダールーム兼脱衣所の洗面化粧台には一通りのアメニティが揃っています。基礎化粧品はクレンジングオイルと化粧水のみで、やや寂しく感じました。タオルハンガーを兼ねたラックの篭には、一人2枚のバスタオルとバスローブが収納されていて、何回も湯あみを楽しむ私たちにとって、ありがたい備えでした。

 露天風呂はダイナミックな岩風呂です。3,4人は入れそうな広さで、24時間源泉がかけ流されています。弱アルカリ性の泉質は柔らかな肌触りで、ついつい長湯してしまいました。夜は満天の星空を仰ぎながら、朝は鶯などの小鳥のさえずりを聞きながらの湯あみは、この宿ならではの楽しみでした。

 当日は比較的天候が良かったので、もしかしたらサンセットが拝めるかもしれないと思って、宿の展望所に行ってみました。垂れこめた雲の間からほんの一瞬だけ太陽が顔を出してくれて、東シナ海を茜色に染める絶景を楽しむ事が出来ました。

 夕食は ヴィッラA/B専用のレストラン「淡味 邪宗門」の個室で頂きます。邪宗門の玄関の扉の先には、教会を思わせる長い廊下が続き、グレゴリオ聖歌が流れています。

 地元天草で獲れた魚介類や山の幸に、素材の持つうまみを活かした「淡味」を謳う懐石料理が、タイミングよく供されます。鮮度抜群の間八や水烏賊のお刺身を、地元天草産の塩で頂く趣向が気に入り、早くも大好きな冷酒を注文してしまいました。「牡蠣の真薯」や「蕗の薹の天ぷら」など、季節感たっぷりの品々が、地元窯元の器に彩りよく盛られ、目と舌を充分に楽しませてくれました。軽く炙ったアコウ鯛を、野生のクレソンやめかぶと共に頂く「アコウしゃぶしゃぶ」は、メインメニューに相応しい逸品でした。スタッフとは食材や調理の事は勿論、お薦め観光地などの話が弾み、楽しいひと時を過ごす事が出来ました。

 翌朝、敷地内の「五足の靴 文学遊歩道」を散歩してみました。美しい竹林や険しい山道を通ると、山腹の展望台に到着します。展望台からは名勝「鬼海が浦」と、その向こうに広がる東シナ海が見渡せ、爽快な気分になりました。

 朝食も昨夜と同じ「邪宗門」の個室で頂きました。テーブルには全12品の体に優しい品々が並んでいます。中でもさき津産の鯵のみりん干しやあおさ入りの貝汁が、おかゆや粒立ちの良いごはんとの相性がよく、いつになく完食してしまいました。

 スタッフの皆さんには、終始笑顔で程よい距離を置きながら、きめ細かいおもてなしをしていただきました。特にいろんな場面で説明が終わると、必ず他に質問がないかの確認があり、見事なフォローに感心しました。

 広大な敷地に点在する完全に独立したヴィッラで、湯あみ三昧や地魚のもたらす滋味を堪能できた二日間が、あっという間に過ぎてしまいました。趣の異なるほかのヴィッラにも泊まってみたくなりますし、リピーターや連泊が多いことも頷ける宿でした。

接客対応

終始笑顔で程よい距離を保ちながら、丁寧でやさしい応対をして頂きました。説明の後に必ずでてくる再確認の問いかけのフォローが素晴らしかったです。

清潔感

築17年で老朽化は否めませんが、クロスや障子などはメンテナンスされていて、清掃は隅々まで行き渡っていました。寝室の琉球畳の痛みが少しだけ気になりました。

客室

「OLD天草」をテーマにしただけあって、レトロモダンを見事に表現しています。部屋からの眺望は望めませんが、障子に映る木漏れ日や丸窓から見える新緑に心が和みます。

食事

「淡味を追及する」と謳っているだけあって、地元天草の鮮度抜群の魚介類の素材の味を引き出した、見事な懐石料理でした。日本酒の品揃えが少しだけ少なく感じました。

コスパ

広大な敷地に点在する離れを独占して、温泉三昧を楽しみ、美食を堪能できて、一人当たり約25,000円は妥当な料金です。

立地

世界文化遺産「さき津教会」など天草の西海岸の観光拠点として最適です。公の交通機関を利用される方は、予約をすれば天草下島内での宿の定期便を利用できます。

温泉・スパ

部屋付きの露天風呂は広々としていて、夜は満天の星を仰ぎながら、朝は鶯のさえずりに囲まれて、24時間かけ流しの源泉が楽しめます。内湯が温泉でないのが残念でした。

備考・アドバイス

・母屋から離れまでは、急な石段を登る必要があります。足腰に自信のない方は、宿に相談してなるべく母屋から近い客室を選んだほうが無難です。
・車でお越しの方は、国道から坂道を登りますが、途中かなり急勾配の坂道があります。登坂に自信がない方は連絡すれば宿のスタッフが助けてくれます。
・自販機はありませんし、近所にはコンビニもありませんので、必要なものは下田温泉街などの市街地でお求めになって下さい。
・Wifiは客室や母屋・レストランでフリーアクセスです。
・夕食は18:00~22:00、朝食は8:00~10:00まで好きな時間から開始可能ですが、食事に要する時間を考慮して、早めのスタートがお勧めです。
・「石山離宮」の石山は、敷地のある山から天草陶石が採れたことに由来しています。
・宿名「五足のくつ」は与謝野鉄幹はじめ5人の若手詩人の紀行文「五足の靴」に由来しています。
・レストラン名「邪宗門」は北原白秋の処女詩集「邪宗門」に由来しています。

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