旅館三治郎-湯の里露天風呂

【旅館三治郎】かっぱが湯治した?不思議な伝承のある温泉旅館へ旅に出よう

日本全国、様々な地方には、その土地の伝承があるものです。そういった土地特有の伝承に興味がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、宮城県の遠刈田温泉にある「旅館三治郎」です。この歴史ある旅館は、その昔かっぱたちが好んで湯治に来ていたという言い伝えがあります。かっぱたちは、どのような経緯でこの温泉に湯治に来ていたのでしょうか。その秘密を紐解く鍵は、旅館三治郎にあります。さっそく旅へと出かけてみましょう。

蔵王連峰を臨む雄大な景色が魅力的

旅館三治郎は宮城県の蔵王町、遠刈田温泉に構えられた温泉宿。蔵王連峰がほど近いということもあり、山のレジャーを楽しむのにもぴったりな場所です。宿の周辺には、不動滝や三階滝を眺めることができる滝見台、蔵王刈田岳、熊野岳、五色岳に囲まれるように形成された火山湖の御釜、動物との触れ合いを楽しめる蔵王ハートランドなど、様々な観光地があり、宿に入る前にも思い切り観光を満喫できるのが嬉しいですね。

旅館三治郎-外観

出典:宿らん/旅館三治郎

「遠刈田温泉湯の町」というバス停から徒歩3分の場所に旅館三治郎があります。館内は、大きく「東館」、「中央館」、「西館」の三棟に分かれており、その他に宿泊客は無料で利用できる立ち寄り湯施設の「湯の里」と、離れの客室があります。全ての施設が通路でつながっているので、いちいち外へ出る必要はありません。

旅館三治郎-日帰り温泉湯の里

出典:宿らん/旅館三治郎

「湯の里」は、東館の隣にあります。施設全体は東西に長い形をしていますので、西館に宿泊すると日帰り温泉施設は少し遠く感じるかもしれません。また、日帰り入浴客と宿泊客の駐車場は共通となっており、予約制ではありません。自家用車で訪問する際は、そのことも念頭に置いて早めの到着をおすすめします。

宿に到着したら、東館の玄関から入館します。

旅館三治郎-ロビー

出典:宿らん/旅館三治郎

宿はなんと300年もの歴史がある老舗。伝承があるのも頷けます。

旅館三治郎-受付

出典:宿らん/旅館三治郎

ロビーの一角に「帳場」の看板が掲げられた受付フロントがあります。まずはこちらで記帳を済ませます。

旅館三治郎-売店

出典:宿らん/旅館三治郎

ロビーのスペース内には売店も。この土地の産物をメインに扱っており、お土産としても良いですね。

旅館三治郎-ラウンジ

出典:宿らん/旅館三治郎

旅館三治郎-ラウンジ

出典:宿らん/旅館三治郎

記帳が済んだら、まずはゆったりとしたラウンジで一休み。

旅館三治郎-ウェルカムドリンク

出典:宿らん/旅館三治郎

お茶と一緒に出されたのは、宿のおすすめ商品でもある青唐辛子みそ。甘いものが用意されることが多い中、一風変わったもてなしです。

一息ついたら、係の方に部屋へと案内されます。

旅館三治郎-廊下

出典:宿らん/旅館三治郎

館内の廊下は落ち着いた雰囲気。宿泊客用の大浴場は中央館の4階、貸切風呂は同じく4階から渡り廊下を渡った先に、日帰り温泉湯の里も4階から直接向かうことができ、入浴施設は4階部分にまとめてあります。また、食事を頂くのは西館2階のお食事処「かまど」です。坂の土地に段々に建てられた館の造りは少々分かりにくくもありますが、案内係にしっかりと話を聞いておけば問題はありません。

さて、今回ご紹介するのは、東館3階の客室です。

旅館三治郎-東館客室

出典:宿らん/旅館三治郎

12畳の和室に広縁、バス・トイレが付いた、広々とした和室です。

旅館三治郎-東館客室眺望

出典:宿らん/旅館三治郎

窓の向こうには蔵王連峰の風景が。

旅館三治郎-東館客室

出典:宿らん/旅館三治郎

すっきりとした部屋は清潔感があり、脚を伸ばしたり、ごろんと寝転がっても気持ちいい。ゆったりと過ごすことができそうです。

旅館三治郎-客室冷蔵庫

出典:宿らん/旅館三治郎

客室内には、有料で飲み物を頂ける冷蔵庫や、

旅館三治郎-客室金庫

出典:宿らん/旅館三治郎

貴重品をしまっておける金庫など、客室に欠かせない備品がそろっています。

旅館三治郎-客室備品

出典:宿らん/旅館三治郎

こちらは浴衣やタオル、アメニティ類。

旅館三治郎-客室備品

出典:宿らん/旅館三治郎

浴衣は3サイズ用意されていますので、体形に合わせて選ぶことができます。

旅館三治郎-客室タオル類

出典:宿らん/旅館三治郎

旅館三治郎-客室アメニティ

出典:宿らん/旅館三治郎

タオル類や、歯ブラシ等、必要なものがそろっています。

旅館三治郎-客室洗面所

出典:宿らん/旅館三治郎

洗面所は内風呂の脱衣所も兼ねています。

旅館三治郎-客室風呂

出典:宿らん/旅館三治郎

この客室の内風呂は、桧風呂になっています。温泉を引いているわけではありませんが、一人でゆっくりと入浴したい時には、快適な広さです。

旅館三治郎-客室風呂

出典:宿らん/旅館三治郎

洗い場も板張りで、こだわりを感じる客室風呂です。

旅館三治郎-客室手洗い

出典:宿らん/旅館三治郎

お手洗いはゆったりとした大きさ。手洗い場が用意されているのがうれしいですね。

旅館三治郎-客室からの眺望

出典:宿らん/旅館三治郎

部屋から見える山の眺めは、季節ごとに変化を見せます。春から夏にかけては青々と萌え、秋には紅葉、冬には雪に包まれた山々を見ることができます。変化に富んだ山の眺めを愛でながら、ゆっくりと宿の一日を楽しみましょう。

これがかっぱも愛したお湯!歴史ある温泉を楽しむ

部屋で一息ついた後は、いよいよかっぱが入っていたという言い伝えのある温泉が引かれた大浴場へと向かいます。

旅館三治郎-かっぱの湯

出典:宿らん/旅館三治郎

旅館三治郎の大浴場は、「桃源の湯」と「かっぱの湯」の二つがあります。二つの浴場は、毎朝ごとに男女の入れ替えがあるので、宿泊当日の夜と翌朝に入れば、どちらにも入ることができます。こちらはかっぱの湯の入り口です。

旅館三治郎-かっぱの湯脱衣所

出典:宿らん/旅館三治郎

脱衣所には、鍵付きのロッカー以外に、かごが用意されています。

旅館三治郎-かっぱの湯洗い場

出典:宿らん/旅館三治郎

洗い場は3つと、こじんまりとしたつくりです。

旅館三治郎-かっぱの湯浴槽

出典:宿らん/旅館三治郎

大きなガラス張りの浴槽からは、蔵王連峰の風景を眺めることができます。湯上りの足元に優しい畳敷きの床が気持ちいい。

旅館三治郎-桃源の湯

出典:宿らん/旅館三治郎

こちらは桃源の湯です。かっぱの湯と同様、洗い場は3か所とコンパクトです。総桧の風呂場は森林浴気分も味わえます。

旅館三治郎-桃源の湯露天風呂

出典:宿らん/旅館三治郎

どちらの浴場にも露天風呂がついています。外の空気を感じながらの入浴も気持ちがいいですね。

旅館三治郎-桃源の湯

出典:宿らん/旅館三治郎

温泉のお湯は、肌あたりの良い泉質と濁りが特徴的です。この温泉の効能としては、神経痛、筋肉痛、関節痛の他に、切り傷ややけど、慢性皮膚病にも効果が期待できます。

ところで、かっぱの伝承はどのような経緯で伝わったのでしょうか。

この温泉は旅館三治郎の祖先である大宮三治郎が発見したもの。大変効能があるお湯として人々が集まるようになり、いつからかかっぱも湯治に来るようになった、というのが始まりだそうです。この温泉地に現れるかっぱ達は悪さなどはせず、時には人間たちに知恵を授けることもあったため、土地の人々から大切にされていたそうですが、時が経つにつれかっぱたちの数は減っていき、今はでほとんど見られなくなったという話です。また、刈田峰神社への参拝者が休憩所としても利用していた経緯があり、参拝者たちの傘と蓑を身に着けた姿がかっぱのように見えた、という説もあります。いずれにせよ、長い歴史のロマンと、この温泉の奥深さを感じますね。

「湯の里」を利用して、さらに温泉を満喫

旅館三治郎の宿泊客の特典として、併設する日帰り温泉施設「湯の里」を無料で楽しめる、というものがあります。せっかくですので、湯の里の大きなお風呂も楽しみましょう。

旅館三治郎-湯の里フロント

出典:宿らん/旅館三治郎

湯の里のフロントの様子は、日帰り温泉らしい雰囲気。庶民的でほっとします。

旅館三治郎-湯の里脱衣所

出典:宿らん/旅館三治郎

広々とした脱衣所は、清潔感があります。

旅館三治郎-湯の里洗面台

出典:宿らん/旅館三治郎

洗面台の数も十分にあります。ゆっくりお手入れができそうですね。

旅館三治郎-湯の里洗い場

出典:宿らん/旅館三治郎

洗い場は8つ用意されていました。

旅館三治郎-湯の里

出典:宿らん/旅館三治郎

広々とした浴槽には、豊富な湯量の濁り湯が注がれています。もちろん、蔵王の山々を鑑賞しながらの入浴が楽しめます。

旅館三治郎-湯の里露天風呂

出典:宿らん/旅館三治郎

露天風呂からの眺めは、最高の一言に尽きます。様々な効果が期待できる良質な温泉に入りながら、美しい山の景色を眺めれば、身も心も解きほぐされていくようです。この他にも湯の里の中にはサウナや水風呂、食事処、カラオケルームなどがあり、一日中温泉づくしを楽しむことができます。

料理人が腕を振るう、地場産の食材にこだわった贅沢な食事

旅館三四郎でふるまわれる食事は、宮城県産の食材の利用に力を入れた、素朴でありながら豊かな味わいのもの。魅力あふれるメニューをご紹介いたします。

旅館三治郎-食事処かまど

出典:宿らん/旅館三治郎

料理は館内の食事処「かまど」で頂きます。

旅館三治郎-食事処「かまど」

出典:宿らん/旅館三治郎

全ての席が個室に分けられているため、周囲を気にせずゆっくりと食事を楽しめます。

旅館三治郎-夕食

出典:宿らん/旅館三治郎

こちらは夕食のメニューの一例です。

旅館三治郎-夕食前菜

出典:宿らん/旅館三治郎

いろいろな味を少しずつ試せる前菜。

旅館三治郎-夕食お造り

出典:宿らん/旅館三治郎

上品な盛り付けのお造り。

旅館三治郎-夕食焼き物

出典:宿らん/旅館三治郎

サゴチの幽庵焼き。

旅館三治郎-夕食煮物

出典:宿らん/旅館三治郎

煮物は「かっぱまんじゅう」のネーミングに、くすりときます。

旅館三治郎-夕食肉料理

出典:宿らん/旅館三治郎

お肉と野菜は、陶板焼きで頂きます。

旅館三治郎-夕食茶碗蒸し

出典:宿らん/旅館三治郎

でべそ茶碗蒸しというネーミングの優しい味わいの茶碗蒸しや、

旅館三治郎-夕食鹿刺し

出典:宿らん/旅館三治郎

かっぱが嫌いな鹿を食べてしまおう、という意味合いを含めた鹿刺しなど、味のおいしさはもちろんのこと、料理長のユーモアを感じる料理が提供されます。話題性に富んだ料理の数々で、旅の同行者との会話が盛り上がること間違いなし、の粋なメニューです。

朝食には、体に優しいメニューが。

旅館三治郎-朝食

出典:宿らん/旅館三治郎

旅館三治郎-朝食

出典:宿らん/旅館三治郎

紅鮭や、漬物、煮物などの小鉢。

旅館三治郎-朝食

出典:宿らん/旅館三治郎

信田包み。

旅館三治郎-朝食

出典:宿らん/旅館三治郎

湯豆腐など、朝の胃に優しい料理が並びます。昨晩食べ過ぎてしまっても意外とぺろりと食べてしまえるのは、料理長の気遣いの証です。

遠刈田温泉の歴史に触れながら、心と体を癒すひとときを

かっぱの湯治場、という不思議な伝承を解き明かしながら楽しむ宿の一日は、自分自身を癒す一日でもありました。蔵王連峰の雄大な自然に抱かれながら過ごす旅を、ぜひ皆様もお楽しみください。

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