柊家旅館の客室

【柊家旅館】川端康成が愛した京都指折りの老舗旅館で味わう風雅な世界

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近代化する時代の波に翻弄されつつも、悠久の歴史とその古風な街並みを今に伝える京都。街中には、京文化の面影を残す閑雅な建築物がいたるところに点在しています。そんな床しい京都の魅力を肌で感じたいなら、京都の老舗高級旅館として名高い柊家旅館に宿を取ってみてはいかがでしょう。車や人の往来が絶えない御池通に面していながらも、閑寂とした佇まいで京の伝統美を味わわせてくれる柊家旅館。数寄を凝らした宿のなかには、日常から切り離された雅趣あふれる異空間が広がっているのです。創業から200年の時が経とうとしている現在もなお、柊家旅館に彩りを添える昔日の佇まいは、ますます言い知れない魅力で訪れる人の心を和ませてくれます。時として、「京都三大老舗旅館」や「京都老舗旅館御三家」のひとつとして紹介されることがある柊家旅館。実際にこの旅館に宿泊すれば、そう呼ばれてしかるべき理由が手に取るように分かるはず。柊家旅館で目にできる魅惑の空間をお伝えしましょう。

数寄屋造りの老舗旅館

柊家旅館の外観

出典:宿らん/柊家旅館

厨子二階と並んで、京都の伝統的な建築様式に数えられることが多い数寄屋造り。実際、京都市内に広く点在する観光エリアを散策していると、風情漂う京建築の街並みをいたるところで見かけることができます。柊家旅館もまた数寄屋造りの味わい深い外観で、玄関の前に佇んでいると、さながら江戸の昔にタイムスリップしてしまったかのような感覚を覚えることでしょう。そんな和の趣に包まれた柊家旅館は、アクセスの良さにも恵まれた宿。電車で向かう場合の最寄りは地下鉄東西線の京都市役所前駅で、8番出口から宿までは徒歩およそ5分の距離です。地下鉄烏丸線からアクセスする際は、烏丸御池駅で下車。3-1番出口から歩くと7分ほどで宿に着きます。

柊家旅館の玄関

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館は、御池通と麩屋町通が交差する角の南側に位置しています。御池通は、左右にオフィスビルやモダンな建物が建ち並ぶ京都有数の目抜き通り。大小さまざまな道が縦横に通じる京都市の中心街にあって、ひときわ都会的な光景が続く通りとさえ言えるでしょう。一方、その御池通から南に伸びる狭い路地が麩屋町通で、古き良き古都の街並みがひっそりと息づいています。柊家旅館が面する御池通と麩屋町通は、過去と現在、二つの異なる時代の京都を見事なまでに映し出しているのです。また、先にあげた「京都三大老舗旅館」としては、柊家旅館のほかに、俵屋旅館と炭屋旅館の名があげられますが、麩屋町通はこの三大旅館がそろって建っている路地でもあります。しかも、俵屋旅館が建っているのは柊家旅館の正面。柊家旅館の玄関がある麩屋町通の一帯は、都市部にありながらも歴史ロマンが漂う装いになっているのです。

俵屋旅館に関する記事はこちらー京都「俵屋旅館」の魅力を写真150枚で徹底紹介!

柊家旅館の玄関

柊家旅館の玄関

出典:宿らん/柊家旅館

玄関の格子戸をくぐってまず目に飛び込んでくるのは、外観からは想像できない広々とした空間。かつては人力車がそのまま乗り入れていたスペースとも言われていますが、洗練された伝統建築の技巧が残る壁もまた見ごたえたっぷりです。

柊家旅館のロビー

出典:宿らん/柊家旅館

ロビーへ上がった先の壁には、「来者如帰」と記された額が掛けられています。「来る者、帰るが如し」とは、柊家旅館が掲げるおもてなしの理念であり、柊家旅館の原点ともいうべき精神。自分の家に帰ってきたかのように柊家旅館でもくつろいでほしい、という意味が込められているそうです。

柊家旅館のロビー

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館が創業した1818年とは、江戸末期に当たる文政元年。福井県の若狭から京に上がった初代がこの地に住居を構え、運送業や海産物商を生業に都での営みを始めました。その傍ら、初代は住居を宿として旅人に提供していましたが、本格的な旅館業へと生業を変えたのは2代目の1864年になってから。以来、現在に至るまで、柊家旅館はおもてなしの心で旅人を温かく迎えてきたのです。ちなみに、屋号になっている「柊家」とは、下賀茂神社の境内にある比良木神社に由来しているとか。比良木神社は、柊家旅館の先祖が篤い信仰を寄せていた社。神社には柊の木が生い茂っていたため、それにあやかって「柊」の字が旅館の名前に取り入れられたのです。現在でも、館内のあちこちで柊の葉をモチーフにした模様を目にすることができます。屋号ひとつ取ってみても、老舗旅館には、計り知れない秘められた歴史があるのですね。

柊家旅館のロビー

出典:宿らん/柊家旅館

玄関の左手にあるのが帳場。底光りがするような柱や梁の1本1本が、ロビーフロア全体に落ち着いた装いを添えています。チェックインの手続きは客室。玄関から客室までは、宿の方に案内してもらいます。

陰影に包まれた旧館の廊下と準特別室の入口付近

柊家旅館の廊下

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館は、全21室の旧館と2006年にオープンした全6室の新館からなる宿。旧館は文政年間の面影が色濃く残る木造2階建ての数寄屋建築ですが、新館は和モダン調の3階建てとなっています。今回紹介する客室は、旧館にある準特別室。客室までは、江戸の風情を伝える古めかしい廊下が続きます。廊下は全体的にモノトーンの色調。廊下に漂う薄暗さが、柊家旅館の旧館に刻まれた歴史の古さを物語っていますね。陰影に富んだ廊下の眺めは、谷崎潤一郎が「陰影礼賛」で称えた日本古来の建築空間を体現しているかのようです。

柊家旅館の入口付近

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の客室の入口付近

出典:宿らん/柊家旅館

準特別室の入口を入ったスペースは踏み込み。その先にある襖を開けると本間と次の間があります。

準特別室の本間

柊家旅館の客室

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の客室

出典:宿らん/柊家旅館

準特別室は1階の角部屋で、12帖の本間・7帖の次の間・浴室・トイレ・書院・広縁といった間取り。上の画像は12帖の本間で、古色を帯びた天井や柱はもちろん、繊細な襖絵も、本間にあふれる和の装いを深めています。襖の奥に見えるスペースは次の間。旧館の客室は古風な装飾を特徴としていますが、襖をはじめとする建具に昔の屏風を用いるなど、粋な空間作りがなされています。

柊家旅館の客室

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の歓迎のお菓子

出典:宿らん/柊家旅館

客室に着いたらチェックインの手続きを済ませます。合わせて、歓迎のお茶とお茶菓子をいただきましょう。お茶菓子は銘菓の朧月です。

柊家旅館の客室

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の客室

出典:宿らん/柊家旅館

12帖ということもあり、本間には広々とした空間が確保されています。開放的な気分に浸れる和室で、床の間や床脇棚もまた、落ち着いた和の雰囲気を演出しているでしょう。就寝時には本間にお布団が敷かれます。上の2枚の画像では、本間の奥にある広縁も確認できますね。また、床の間の左には書院も設えられています。

柊家旅館の客室

出典:宿らん/柊家旅館

準特別室は角部屋なので、広縁も2方面に面した作りになっています。広縁の外に広がるのは庭園ですが、その眺めは後ほど画像とともにお伝えしましょう。

準特別室の本間にある書院

柊家旅館の客室の書院

出典:宿らん/柊家旅館

本間の奥、広縁と床の間に挟まれた角のスペースは書院になっています。日常ではなかなかお目にかかれない純和風の書院で、窓越しに庭園を眺めることもできます。文字通り、書院は文筆を行なう場所。簡素な空間装飾になっているので、文をしたためていても気が散ることはないでしょう。

柊家旅館の客室の書院

出典:宿らん/柊家旅館

書院の机には筆が入った筆箱が置かれています。普段、筆で字を書くことがない人は、ぜひ1筆何か書きつけてみましょう。

窓越しに庭園を望む広縁

柊家旅館の客室の広縁

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の客室の広縁

出典:宿らん/柊家旅館

広縁にはイスとテーブルのセットがあるので、憩いの場所として利用することができます。窓越しに見えるのは日本庭園。石灯籠や植栽が、池を覆うように配されています。石灯籠や草木の間には絶妙の間隔が設けられており、そうした位置関係が庭園ならではの均整美を生み出しているようです。枯山水とは違う自然豊かな静寂美が楽しめるでしょう。

柊家旅館の客室の庭園

出典:宿らん/柊家旅館

池には水が湛えられ、色彩鮮やかな鯉が悠然と泳ぐ様子も見えます。

準特別室の次の間

柊家旅館の客室

出典:宿らん/柊家旅館

本間と次の間は襖で仕切られています。雅な雰囲気を漂わせる襖絵は、間近で眺めると華麗な大和絵のように見えてくるはず。

柊家旅館の客室

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の客室

出典:宿らん/柊家旅館

7帖の次の間には着物が飾られているため、実質的には本間をリビング兼寝室として利用することになります。

柊家旅館の客室の収納スペース

出典:宿らん/柊家旅館

次の間にある襖は収納スペース。目に付く荷物を収納しておけば、和の佇まいを保つことができます。また、ハンガーを掛ける渡し棒も取り付けられているので、コート類を吊るして収納することも可能です。

柊家旅館の客室

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の客室

出典:宿らん/柊家旅館

本間から次の間に入った右手には、洗面台と鏡面台があります。一般的な旅館やホテルでは、洗面台と浴室は隣接している場合が多いでしょう。一方、柊家旅館では、洗面台と浴室は別々のところにあります。洗面台にある備品などについては、後ほどお見せします。

準特別室のドリンクサービス

柊家旅館の客室の冷蔵庫

出典:宿らん/柊家旅館

冷蔵庫に入っているのは、瓶ビール・日本酒・フルーツジュース・炭酸飲料・ウーロン茶など。グラスも合わせて置かれているので、冷え切ったドリンクが飲みたい時に重宝しそうです。冷蔵庫にあるドリンク類は有料です。

柊家旅館の客室のドリンクサービス

出典:宿らん/柊家旅館

ドリンクサービスとしては、ウイスキーをはじめとする洋酒も豊富な品ぞろえ。アルコール類が置かれた棚には、コルク抜きやグラスが収納されています。

準特別室のアメニティ・洗面台

柊家旅館の客室の洗面スペース

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の客室の洗面スペース

出典:宿らん/柊家旅館

次の間に掛けられた簾の向こうが洗面台。洗面台の横には鏡台が置かれているので、全体としてパウダールームのような役割を果たしています。簾をすべて下げれば、半独立型のスペースとして利用することもできるでしょう。

柊家旅館の客室の洗面スペース

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の客室の洗面台

出典:宿らん/柊家旅館

洗面台のシンクはひとつで、まわりにアメニティが置かれたコンパクトな作り。

柊家旅館の客室の洗面台

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の客室の洗面台

出典:宿らん/柊家旅館

洗面台に用意されているアメニティは、歯ブラシ・ヘアブラシ・石鹸・洗顔フォーム・コットン・綿棒・レザー・基礎化粧品など。基礎化粧品は、オールインワンタイプのものになります。

準特別室の浴室とトイレ

柊家旅館の客室の浴衣

出典:宿らん/柊家旅館

湯上り後の浴衣は靴下とともにトレーに置いてあります。

柊家旅館の客室の浴室

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の客室の浴室

出典:宿らん/柊家旅館

浴室の脱衣所はシンプルな作りで、小物が置ける小さな棚と鏡が取り付けられています。

柊家旅館の客室の浴室

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の客室の浴室

出典:宿らん/柊家旅館

浴室は1畳ほどの広さで、2人で利用すると手狭に思われるかもしれません。とはいえ、湯船は高野槇でできいるため、芳しい香りが楽しめるお風呂となっています。よりゆったりしたバスタイムを送りたい人は、別途用意されている家族風呂を利用しましょう。

柊家旅館の客室の浴室

出典:宿らん/柊家旅館

洗い場にあるソープ類は、ボディーソープ・シャンプー・コンディショナーです。

柊家旅館の客室のトイレ

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の客室のトイレ

出典:宿らん/柊家旅館

トイレは、床がタイル張りの個室。洗浄機能付きです。

漆塗りの家族風呂

柊家旅館の家族風呂

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館にある家族風呂は2タイプで、漆塗りのお風呂とステンドガラスのお風呂。どちらも貸し切りになっているため、利用するには、チェックインの際に予約が必要です。まずは、漆塗りの家族風呂から見ていきましょう。複数人での利用を想定して、脱衣所は客室の浴室より広々としています。脱衣所にはバスタオル・ハンドタオル・ドライヤーにくわえ、基礎化粧品も置かれています。なお、鏡の前にある黒い袋は、客室にあるアメニティと同じものです。

柊家旅館の家族風呂

出典:宿らん/柊家旅館

出典:宿らん/柊家旅館

漆塗りの家族風呂は、読んで字の如く、浴室の壁が漆塗りになっています。こちらの湯船も高野槇を使ったもの。漆特有の色合いと同時に高野槇の香りも満喫できるでしょう。

ステンドガラスの家族風呂

柊家旅館の家族風呂

出典:宿らん/柊家旅館

もう一方のステンドガラスの家族風呂ですが、脱衣所の雰囲気は漆塗りのお風呂と同じ。用意されているアメニティや備品も共通したものです。

柊家旅館の家族風呂

出典:宿らん/柊家旅館

家族風呂の名前にもなっているステンドガラスは、浴室内の壁に飾られています。「白川女」の姿を描いたステンドガラスで、手掛けたのは、日本におけるステンドガラス工芸の巨匠・小川三知。明治時代に制作された作品ですが、日本の伝統絵画とは構図やタッチが違っていると感じている人もいるでしょう。というのも、小川三知は若き日に日本絵画を学んだ後、アメリカへ赴いて西洋近代芸術に見られる技法を広く身に付けた人物。その時に合わせて習得したのが、後に才能を開花させることになるガラス技法だったのです。日本古来の伝統美と西洋の近代芸術を融合させる大胆かつ繊細な技法は、小川三知だからこそ実現できた匠の技と言えるでしょう。

柊家旅館の家族風呂

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の家族風呂

出典:宿らん/柊家旅館

ステンドガラスの反対側の壁には、陶器でできた飾りも施されています。ステンドガラスの家族風呂も高野槇の湯船。なお、漆塗りとステンドガラス、いずれの家族風呂にもお風呂番の方がいて、お湯の温度を調節してもらえます。少しでも快適なバスタイムを送ってほしいという、宿の配慮が感じられますね。

柊家旅館の夕食

柊家旅館の夕食

出典:宿らん/柊家旅館

夕食と朝食は、ともに客室でいただきます。夕食は和食膳で、ここでお見せするのは8月のコースメニュー。京料理の繊細な風味が堪能できる献立となっています。小鉢が並んだ上の画像は先付です。

柊家旅館の夕食

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の夕食

出典:宿らん/柊家旅館

先付の1品はあんかけ仕立てになっており、煮あわび・車海老艶煮・蒸し雲丹・平成いんげんなどが使われています。もう1品は大間もずくで、添えられているのは、蟹・キュウリ・マイクロトマトなど。温かみのある料理あり、8月らしい清涼感あふれる料理ありと、異なる趣のお鉢で構成された先付になっています。

柊家旅館の夕食

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の夕食

出典:宿らん/柊家旅館

新鮮な野菜を上品な京料理へと昇華させる柊家旅館の夕食。炊合せには、茄子揚げ出し・万願寺唐辛子・おろし生姜大根・刻み茗荷・鰹節が盛られており、さっぱりとした天だしでいただきます。椀物は鱧蓮根真丈。青瓜・じゅんさい・赤万願寺唐辛子・青柚子で風味付けがされています。

柊家旅館の夕食

出典:宿らん/柊家旅館

新鮮な魚料理が味わえるのも、柊家旅館の夕食に備わる大きな魅力。お造りの器には、鱧落とし・トロ鮪・いか・鯛が並んでいます。可憐な白い花を思わせる鱧は、夏の京都の風物詩ですね。

柊家旅館の夕食

出典:宿らん/柊家旅館

焼き魚は盛りだくさん。鮎塩焼きにくわえ、帆立貝唐揚げ・蛸柔らか煮・鰻八幡巻き・鱧の子寄せ・川海老素揚げなどが味わえます。蓼味噌が、魚の風味に広がりと奥行きを添えてくれるでしょう。

柊家旅館の夕食

出典:宿らん/柊家旅館

新潟県産のこしひかりを使ったご飯は、かますご飯。心が安らぐ素朴で優しい味付けなので、知らず知らずのうちに箸が進んでしまいます。

柊家旅館の夕食

出典:宿らん/柊家旅館

デザートは、赤メロンと梨ゼリー寄せ。正統とも言える繊細な京料理が続いただけに、ゼリー寄せという洋風スタイルのデザートは、少なからず驚きをもたらしてくれます。

柊家旅館の朝食

柊家旅館の朝食

出典:宿らん/柊家旅館

朝食も和風。おばんざい風に仕立てられたさまざまな料理がお膳に並びます。なお、希望をすれば洋朝食も用意してもらえるので、予約時に問い合わせをしてみましょう。

柊家旅館の朝食

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の朝食

出典:宿らん/柊家旅館

小梅や梅ジュースは、さっぱりとした酸味が特徴。体が目覚める清々しい味わいです。

柊家旅館の朝食

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の朝食

出典:宿らん/柊家旅館

柊家旅館の朝食

出典:宿らん/柊家旅館

かまぼこ・焼き魚・湯豆腐・煮物など、料理はどれも和食の朝ごはんではお馴染みのもの。煮物には鶏肉とジャガイモ、焼き魚にはカレイが使われています。

柊家旅館の朝食

出典:宿らん/柊家旅館

確かに湯豆腐は和朝食の定番ですが、その湯豆腐こそ、柊家旅館が強いこだわりを持っているメニューなのです。専用の櫃に入っているのは木綿豆腐。熱の入り具合が抜群で、豊かな食感に仕上がっています。湯豆腐は醤油をベースにした甘めのタレと合わせていただきます。

柊家旅館は、京都に数ある旅館を代表する老舗中の老舗。昔日の京都を今に伝える貴重な佇まいには、宿泊客でなくとも、思わず足を止めてじっくり眺めていたくなるような趣深さがあります。1818年創業という歴史を誇る柊家旅館。その旅館が現在まで暖簾を守り続けることができているのは、徹底した揺るぎないおもてなしの精神によって、多くの宿泊客から高い評価を得てきたからでしょう。また、多くの著名人や文化人に柊家旅館が愛されてきた歴史も、この宿に浸透した高い質のサービスを物語っています。そうした文化人の1人が、日本近代文学の最高峰とも言えるノーベル賞作家・川端康成です。柊家旅館の公式サイトでは、この文豪が柊家旅館についてつづった覚書が紹介されており、「なじみの宿に安心する」という一文を目にすることができます。まさしく、「来者如帰」という宿の心を誰よりも強く感じていた人物こそ、川端康成だったというわけです。宿泊客をあっと言わせる豪勢で華やかな旅館ではありませんが、京都が培ってきた詫び寂びの趣が柊家旅館には息づいています。そんな古式床しい柊家旅館で、格別な夜を過ごしてみてください。

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